サイゾーウーマンカルチャーインタビュー「高校生は妊娠しちゃダメ」は本当? カルチャー インタビュー対談【後編】 「高校生は妊娠しちゃダメ」は本当なのか? 性教育の“当たり前”を考え直すことの可能性 2019/03/31 18:30 末吉陽子 インタビュー のじま なみさん ――どんな選択をするにしても、それが苦しみや悲しみを伴う選択にならないために、まずは家庭で臆せずに性の話ができる環境づくりから始めるべきかもしれないですね。 のじま そうですね。シビアなテーマも自然と語り合えることが望ましいと思います。性教育に段階をつけるとしたら、セックスの話は8合目です。その後に、妊娠、感染症、エイズ、レイプについて語る必要があります。これらは、普段から家庭で性の話をしているからこそ、ハードルは低くなるのです。今の日本では、漫画とかネット媒体、アダルトビデオから性を知って育ちますが、その中に「巨根神話」「イクイク神話」というのがあって、問題だと思っています。男性は「おちんちんが大きくないとダメ」、女性も「イケないのは不感症?」「演技をしなきゃ」と思い込んだり……これは、セックス離れが進む原因にもなっていると感じますね。 西出 最近、ボランティアで「命育」という新しいサイトがローンチされましたが、かわいくて見やすく、性教育にまつわる具体的な質問に対して、監修に入っている助産師さんが答えるというコンテンツが充実しています。私はこうしたサイトのように、学校の性教育だけでなく、いろいろな組織や団体がちょっとずつ性教育のあり方を変えていけたらいいのかなと思います。 のじま そうですね。そのときに大事にしてもらいたいのは、プラスの性教育とマイナスの性教育、両方を教えるということ。防犯やHIVや中絶はマイナスなので、愛や恋愛などプラスの性教育も必要です。そうじゃないと子どもは、性を恐怖だけで受け取ってしまい、バランスに欠いてしまいます。そうやって地道な積み重ねで、20年後に日本の性教育が世界から一目置かれるようなものに発展していくことが理想ですね。 (末吉陽子) 前のページ123 最終更新:2019/04/02 19:24 Yahoo 赤ちゃんがやってくる! パパとママになるための準備カンペキBOOK 日本の性教育はきっとどんどん変わっていく 関連記事 性犯罪被害に遭っても証拠が残りにくい? 卑劣な「デートレイプドラッグ」の実態育児の温度差が「産後クライシス」を生む? 専門家に聞いた、夫を男脳から「父親脳」にする方法りゅうちぇるは「夫婦間の育児分担問題」の活路となる? ぺことの子育てが社会に与える影響生理痛は本来「ない」のが正常 子宮内膜症のリスクが高まる痛みは漢方で改善豆乳を飲むと「生理痛軽減」「ダイエット効果あり」!? ネットのうわさを婦人科医がジャッジ 次の記事 HiHi Jetsのチームプレーに称賛続出 >