サイゾーウーマンコラムホスト究極の接客「本営」の実態 コラム 【連載】ホス狂いのオンナたち ホストに月200万円使う女は、どんな接客を受けるのか? 究極の接客「本営」の実態 2019/03/23 17:00 せりな コラムホス狂いのオンナたち 同棲開始……店で放置されても何の不満もない 話を戻そう。アミと担当ホストの旅行先は箱根。伊豆。那須。伊香保。温泉街ばかりなのは、おそらくアミの担当の趣味だろう。そういう「お金を使ったお礼」が月1回くらいのペースで実施される。アマゾンだってしょっちゅう感謝祭をするので、それと同じ道理かもしれない。 そんなこんなで、毎月の旅行が当たり前になった頃、アミに次の「変化」が訪れた。ある日担当からこう告げられたという。 「何もしてあげられないかもしれないけれど、付き合おう」 ホストの本気接客の極み「本営」のスタートである。本営とは、「本命(彼女)営業」の略である。アミが担当ホストにとって「本当に本命かどうか」は問題を大変ややこしくするので、いまは置いておく。またどこかで機会があれば、書こうと思う。 「担当ホストと一緒に住むことになった」 アミからそう聞かされたのは「本営」が始まってから3カ月後のことだった。そのころアミは毎月150~200万円を安定して担当へと使うようになっていた。 余談ではあるが、とある売れっ子ホストが「同時に3人までとは同棲できる」と豪語していた。普通に聞くと意味がわからないが、つまり、各家に週2日ずつ帰るのだそうだ。お客と過ごす時間を全て仕事と換算するのであれば24時間365日仕事をしているようなものである。リゲインもびっくりだ。 アミが担当と週何日一緒にいたのかは定かではないが、ともかくアミは「同棲彼女」になった。旅行の頻度は減ったけれど、担当ホストの実家へも何度か行ったそうだ。同棲しているから、たとえお店で放置されても何の不満もない。そう彼女は語っていた。むしろ、「彼女」だからこそ、お店では多くを求めない。冒頭で語った「どれだけ都合よくなれるか選手権」はこうして毎夜開催される。 そうしてホス狂い同士が戦っている間、担当ホストも、安心してまだ店外デートをしていない新規のお客に集中できるというわけだ。誰が考えたかは知らないが、よくできたシステムである。皮肉ではない。 次のページ ホストとホス狂い、実は「金の切れ目が縁の切れ目」ではない 前のページ1234次のページ セブンネット 『水商売の「お仕事」と「正体」がよ~くわかる本』 関連記事 Twitterで「担当ホストの本命彼女」を暴露!! ホス狂い界隈を絶望させた“ある女の復讐劇”容姿や年齢より「使った金額」! ホス狂いたちが繰り広げる、担当ホストのエースをめぐる闘争担当ホストに月200万円……OLから風俗嬢になった女が駆け上がった「ホス狂い」の階段歌舞伎町の元風俗嬢が語る、愛しき“ホス狂い”たち――「滑稽だけど大真面目」な素顔保育園経営者・角川慶子&ホストクラブ代表・信長、異色の成功者は「根拠のない自信」上等!?