「Domani」港区ママエピソードは偏見まみれ!? 「工作用の箱はエルメス」などネタの宝庫
次はファッションの企画「イケ★ママ的かっこいい白って!?」。ここで、前号の企画タイトルを見て見ましょう。「2019年、イケ★ママは”黒”しか着ない!?」。イケ★ママ的には、もう2019年は終わってしまったようです。
前号では黒について「プライス分の価値がある一生お付き合いしていきたいお高め名品は、やっぱり黒で買うことがワーママにはベストアンサー」「汚れが目立たないからママには嬉しい」と言っていたのに、今号では「汚れたら洗えばよし。なんなら漂白できてラッキー」「抱っこする機会が減ってきた4歳児以上ママは白トップス解禁!」「ベビーカーに乗せることが多い3歳児以下ママは白ボトムOK」など、白を薦めています。
働いているお母さんが大勢いる今、わざわざ「ワーママだから〇〇」「ワーママでも○○」と括ることこそが時代遅れでダサいのだということに気付いてほしいものです。
薄すぎる慶應幼稚舎の希望理由
注目の連載読み物「実録!? 東京23区・働く母の生態ファイル」。前号の千代田区ママ編に続き、今度は港区ママ編です。
港区在住のママに取材したと注釈がありますが、その中身は「港区ワーママの落ち着く場所はニューオータニかホテルオークラ」「子どもの送迎車はベンツのゲレンデ、アルファード、レクサス、ポルシェのカイエン、マセラティが多い」など、港区への先入観と偏見と妄想で書かれたものにも見えてきます。
港区ママには、子どもを私立幼稚園に入れるか、それともインターナショナルスクールに入れるかが大きな問題だそうで、慶應の幼稚舎を希望するママは「幼稚舎友達との絆は、年を取っても強くて素敵です。それが一番の宝物ではないかしら?」と回答。それだけですか? どこの幼稚園・保育園に入っても子ども同士は絆を築くだろうよ。
また「下駄箱には小さなUGGのブーツ、コートかけには子ども用モンクレールのダウンがずらりと並ぶ」「幼少クラスになると、お昼寝用のエルメスの毛布がずらり」「工作に使う箱を持って来るようにと言ったら、見事にオレンジの箱(エルメス)ばっかり」と、笑えない芸人のネタのような“港区幼稚園あるある”も。
さらに、子どもの誕生日会は「一大プロジェクト」だそうで、会場は会員制社交クラブ「東京アメリカンクラブ」か、マンション住人専用ゲストルーム、もしくはハワイのコンドミニアムが多いとのこと。どこまで本当なのだろうか……。
いつか板橋区、足立区などを取り上げてくれることを楽しみに待ちたいですが、果たしてそれまで新「Domani」は存続できるのか心配です。
(島本有紀子)