元女囚が教える覚醒剤の基礎知識――14歳からシャブ使用、大山倍達孫は脳が縮んでるかも?
話がそれましたが、覚醒剤は水に溶けやすいので、溶かして注射するのが普通ですね。あとはガラスパイプに入れて下からライターの火で炙って煙を吸うこともあります。これが「炙り」です。
注射は効きがすごくて、体じゅうが敏感になります。だからセックスが気持ちよくなるんですね。炙りは効き方がマイルドで、体がほんわかして音楽とかが気持ちよく聞こえます。だからクラブなんかでやる人が多いんですね。それに、炙りなら注射痕もできませんから、芸能人とかでもOKなんです。ホンマはぜんぜん「OK」ちゃいますけどね。
もちろんお酒やジュースに覚醒剤をコッソリ入れて、レイプするヤカラもいます。ふざけてちょっと入れるくらいなら……というのは大間違い。長野の事件も、そもそもなんでシャブ持ってはるのか。って私が言うことではないですけどね。
あとは、エッチする時に直接アソコに塗るというのもあります。ローションに混ぜたりするんですが、粘膜から吸収されると気持ちいいんですよ。もちろん、どんな方法でも違法ですし、心身がボロボロになります。依存症になって、独特の口臭や体臭がして、脳が委縮するから頭もおかしなって、妄想がすごくなります。とにかくダメ、絶対! です。
■子どもの頃から覚醒剤?
家族ネタは前回書いたので、スルーしようかと思ったのですが、極真空手の創始者・大山倍達さんのお孫さんが大麻所持で逮捕されましたね。職質で乾燥植物や吸引用のパイプなどが出てきて、尿も陽性だったとか。
このお孫さんは、なんと今年の1月に覚醒剤取締法違反の罪で執行猶予付きの懲役1年6月の有罪判決を受けたばかりでした。
ニュースによると、小さな頃からワルガキで、「シャブを初めて使ったのは14歳の時」と自分で法廷でカミングアウトしたそうです。お金はいくらでもあるから遊びまくっていて、高校も中退なんてもったいない。14歳だと普通はシンナーからなんですが(苦笑)、最初からシャブだと、かなり脳は縮んでいるでしょう。でも、21歳やから、更生の余地はまだあるのとちゃいますかね。
シャブでは私もずっと親に迷惑をかけてきたので、他人事とは思えないです。
中野瑠美(なかの・るみ)
1972年大阪・堺市生まれ。特技は料理。趣味はジェットスキーとゴルフ。『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)や『新・情報7daysニュースキャスター』(TBS系)などへの出演でも注目を集める。経営するラウンジ「祭(まつり)」
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