『トレース~科捜研の男~』幼馴染み3人の末路に「誰も救われない……」と視聴者沈痛
3月4日夜9時から第9話が放送される、錦戸亮主演ドラマ『トレース~科捜研の男~』(フジテレビ系)。視聴率は第7話9.9%から第8話9.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)の微減となった。
同作は元・科捜研の古賀慶による漫画を原作に、実際の事件や経験をベースに描く本格科捜研サスペンス。錦戸演じる科捜研の真野礼二が、現場に残された痕跡から“真実の欠片”を見つけ出していく。
第8話で礼二とノンナ(新木優子)は女優の梨央(石井杏奈)から、殺害された根岸(落合モトキ)の事件について、調べ直してほしいと依頼される。事件で自首したのは根岸の同居人・御手洗(渋谷謙人)で、御手洗・根岸・梨央の3人は同じ養護施設出身の幼馴染みでもあった。
根岸と家族同様に暮らしていた御手洗に殺す理由はないという梨央の訴えを受け、礼二とノンナは再鑑定を開始。現場に残された血液の乾き方により、事件発生から通報までに空白の時間があったことを突き止める。一方、捜査一課の虎丸(船越英一郎)は事件の参考人・益山(弓削智久)の自宅を訪ねたが、何者かによって刺殺されており金品も盗まれていた。その後、御手洗は取り調べで、根岸が益山を殺した犯人だと明かし、盗んだ全ての金を自分のものにしたため口論になったと供述する。
捜査に行きづまる虎丸だったが、ある捜査資料によって梨央の悲しい過去が明らかに。真実にたどり着いた礼二とノンナは、御手洗たちにいったい何が起きたのか梨央に語り始める。梨央は幼少期に性的虐待を加えてきた父親を、殺害した過去を持っていた。それを知った益山が、御手洗と根岸に公表しない代わりとして金銭を要求。だんだんとエスカレートしてくる要求に、追いつめられた根岸が益山を殺害し、部屋に戻ったところを益山の弟に刺されてしまう。
瀕死の根岸は帰宅した御手洗に、益山の死を強盗に見せかけ、捜査から梨央の過去にたどり着かれないよう、自分を殺して罪を被ってくれと依頼する。こうして御手洗は、梨央を思う根岸の願いを受け止め、彼の胸にナイフを突き立てたのだった。取り調べを行っていた虎丸は、根岸と御手洗の思いを汲み、梨央に捜査が及ばないよう配慮して供述調書を作成するのだった。
「今回のエピソードでは、幼馴染み3人の友情が視聴者の涙を誘いました。しかし結果的には親友が親友を殺害し、動機の根源にいる梨央がその事実を背負うことに。梨央はラストで前を向き始めましたが、ネット上には『誰も救われない物語だな……』『感動風に仕立てるのは違和感しかない』『家族同然の3人なのにこの事件はつらすぎ』といった反応が続出しています」(芸能ライター)
第9話で礼二たちは、アパートで殺害された胡桃沢綾乃(美山加恋)の事件を鑑定することに。綾乃の死因は脳挫傷で、頬には細かなひっかき傷が残っていた。被害者の携帯電話などに残された指紋や目撃証言から、綾乃の元恋人・富樫康太(和田正人)が被疑者として浮上する。
「次回は元子役の美山加恋がゲスト出演しますが、彼女の月9出演は『危険なアネキ』(フジテレビ系)以来およそ13年ぶりのこと。ネット上には、『予告見たら大人っぽくなっててビックリ』『加恋ちゃん懐かしい! けど殺されちゃうって……』という声が相次いでいます」(同)
なぜ綾乃は死ななければならなかったのか。事件の結末に注目しよう。