元女囚が考える有名人家族の薬物使用――戸川昌子さん長男は覚醒剤使用で懲役の前科も
もう一つは、毎日新聞の「次期社長」とまで言われていた方の奥様がパクられた事件もありました。これもごっついですよね。
兵庫県警がネットの密売ルートを追っている時に引っかかったのだそうです。ご主人は毎日新聞なのに、なぜか奥様は読売新聞の広告を作る会社にいて、読売新聞本社までガサ入れ(家宅捜索)をかけられたそうです。大迷惑ですね。
ご主人と暮らすマンションのお部屋から覚醒剤とカラのパケ(ビニール袋)が見つかったそうで、所持と使用で起訴されることになるようです。奥様は一回り年下だそうで、いろいろな面で「何があった?」という感じです。私なら、ダンナが大会社の次期社長といわれる人なら、シャブには手を出しませんけどね……いやどうかな(笑)。
前にも書いていますが、シャブに手を出そうと思った段階で、もう心は死んでると思います。普通の精神状態なら、どんなに疲れてても「疲れたわー。イッパツいっとくか」とは思いません。私もそうでした。失恋して生きるのがつらくて、悲しくて、「もうどうでもええわ」ってなってました。
「イッパツいきたい」と思う前に何とかせなアカンのですが、それができないんですよね。周囲は気づいてあげられなかったのでしょうか。想像なんですけど、お2人とも寂しかったんやと思います。戸川昌子さんはスーパーウーマンでお忙しかったでしょうし、重役さんはもっともっとお忙しいでしょうしね。
でも、起こってしまったことは仕方ありません。お2人が罪と向き合って、ご家族と幸せに暮らせる日を、陰ながら待ちたいと思います。薬物をやめるには、「守らなあかんものがある」と身にしみてわかるところからです。私はいつだって相談に乗れますよ。
中野瑠美(なかの・るみ)
1972年大阪・堺市生まれ。特技は料理。趣味はジェットスキーとゴルフ。『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)や『新・情報7daysニュースキャスター』(TBS系)などへの出演でも注目を集める。経営するラウンジ「祭(まつり)」
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