サイゾーウーマンカルチャーインタビュージャニーズグループ「15年寿命」説 カルチャー インタビュー【前編】 嵐の活動休止発表……企業コンサルタントが、ジャニーズグループ「15年寿命」説を提言 2019/02/16 19:00 サイゾーウーマン編集部(@cyzowoman) ジャニーズインタビュー ジャニーズの商品戦略は甘い ――嵐の活休発表を知った際、率直にどのように感想を抱きましたか。 大関暁夫氏(以下、大関) 真っ先に、ジャニーズ事務所は、根本的な商品(=アイドルグループ)戦略をちゃんと考えていないなと感じました。商品には、それぞれの“ライフサイクル”というものがあります。複数の事業を持つ企業が、どの事業にどれだけの投資を行うかという戦略を考える際、「PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)」というフレームワークを用いることがあるのですが、それにジャニーズのアイドルグループ(商品事業)を当てはめて考えたとき、戦略の甘さを感じたのです。 ――PPMとはどういったものなのでしょうか。 大関 PPM分析では、4つのポジションに事業を分類していきます。その4つは、事業のライフサイクルを示しており、「問題児(積極的に投資をしていく売り出し中の商品)」→「花形(投資を続けるべき利益を上げている商品)」→「金のなる木(投資をしなくても利益を生む商品)」→「負け犬(投資は不要で利益も少ない商品)」となります。 ジャニーズのこれまでのアイドルグループをいくつか例にして解説していきますと、最初の商品である初代ジャニーズは、1964年にレコードデビューし、解散は67年だったので、実質3年間しか活動していませんでした。当時のアイドルの寿命は短く、また事務所も手探り状態だったためか、「花形」の段階で人気がピークアウトして解散したと見ています。次の商品である68年レコードデビューのフォーリーブスは、78年まで約10年活動。「花形」の状態になったとき、積極的にテレビで売っていくなどという新たな投資をして「金のなる木」にまで成長し、7年目くらいで人気がピークアウトして「負け犬」となり、解散に至ったという印象です。 ――82年デビューのシブがき隊は88年に解隊と、6年しか活動しませんでした。しかし、85年デビューの少年隊は、ここ数年グループでの活動はないですが、現在も公式サイトにページがありますし、ファンは再始動を期待しています。 大関 少年隊が最後にCDシングルを発売したのが2006年で、これが前作から5年半ぶり。01年までは、定期的にCDを出していて、冠番組の放送が02年までだと考えると、舞台を除く少年隊の活動は、85~2000年初頭の約15年間がメインであったと言えるでしょう。デビュー10年頃に「金のなる木」に育ち、15年でピークアウトを向かえ、その後は各々が独自路線を切り開き、グループを自然消滅のような形に持っていったように見えます。恐らく、意図した流れではなかったでしょうが、もし事務所が、少年隊としての活動を引き伸ばそうとしていたら、何か良からぬ結末を迎えていたように思います。 次のページ アイドルグループの寿命は「15年」 前のページ123次のページ Amazon ARASHI LIVE TOUR 2017-2018 「untitled」(Blu-ray通常盤) 関連記事 滝沢秀明、ジャニーズを救うためにすべきこと……企業コンサルタントが「ジュリー氏との関係」に助言ジャニーズは不祥事&退所続き……企業コンサルタントが「ジュリー氏の問題点」を斬る!!King&Princeデビューは「小手先の戦略」!? 企業コンサルタントが「崩壊するジャニーズ」に助言SMAPを見てきた嵐が選んだ、“結婚”と「活動休止」の落としどころ嵐・二宮和也、「23年ずっと好き」と本気愛明かした「一番ハンサム」なジャニーズとは?