コラム
【連載】モンペと呼ばないで! ~怒れるママたちの叫び~
「なぜ乱暴者扱いに?」保育園で女児の顔を叩いた3歳児のママ、その悲痛な胸中
2019/02/06 17:15
認証型保育園の保育士である吉田さん(仮名)は、子ども同士のトラブルの背景に親の因縁があったというケースについて語ってくれた。
彼女は日ごろから、問題行動がある子どもには、保護者に注意を促しクレームを回避するようにしていたが、中には不満を溜め込んだ保護者が、急に爆発してトラブルを起こすことがあるという。
あらかじめ工作を行うと伝えていたにもかかわらず、A君が“汚したくない服”を着て登園。工作の時間に、B君の絵の具で服を汚されてしまい、A君ママがB君ママに“クリーニング代”を請求したというのだ。その代金が予想外の高額だったため、加害者側のB君ママが保育園に相談したことでトラブルが表ざたとなった。
「どうやら、服を汚されたと主張しているA君ママが、B君をよく思っていなかったことが原因だったようです。B君は、どちらかというとしっかりしたタイプで、なにかあるとすぐ保育士に『A君がブロックをぶつけてきた』などと報告する子でした。一方のA君は、言葉でのコミュニケーションが苦手なタイプ。A君ママはどうやら、『B君の告げ口のせいで、うちの子が保育士から注意を受け続けている』と不満を募らせ、高額のクリーニング代を請求したようでした」
毎日を忙しく過ごすワーママにとって、保育園でのトラブルは最小限に抑えたい。なかには、「それくらいのことで……」と、注意自体を面倒くさく感じる保護者もいるようだ。保育園側は、全ての児童を平等に保育するのが人員的にも難しいという面もあるだけに、保護者側も、保育園とのコミュニケーションを円滑に行うため、子どもの受け渡し時に時間的ゆとりを持ち、積極的に保育士と話をするなど、なんらかの余裕も必要なのかもしれない。
最終更新:2019/02/06 17:15