サイゾーウーマンカルチャーリゾキャバ嬢の知られざる実態 カルチャー 『マツコ会議』でも話題 海外のキャバクラで働く“リゾキャバ嬢”――「時給500円」「駐在員との不倫」知られざる実態 2019/01/12 22:00 カルチャー ベトナムの地酒の焼酎で激しい胃痛に!! しかしその半面、リゾキャバ嬢として働いていて、大変だったこともあります。特に難しかったのが人間関係。海外の日本人キャバクラに来るお客さんは駐在員ばかりで、ほとんどが常連、さらに働いているホステスは店でも寮でも常に同じ生活を送ります。海外とはいえ、すごく狭い世界で働いているので、良くないウワサが回ることもあります。例えば、香港ではお客さんが日本のお酒を店に持ち込むときは、持ち込み料金をもらうのですが、それを指摘すると「この店はサービスが悪い」と文句を言われるだけでなく、日本人コミュニティー内で、店の評判を落とすようなことを触れ回る人が出てきたことがあります。また、他人の色恋関係のウワサも、驚くほど早く回り、例えば「あそこのキャバクラの〇〇ちゃんと××という会社の駐在員が不倫している」などの話はよく耳にしました。悪いウワサが広まらないように、接客や営業法には非常に気を遣いました。 ただ、それをうまく立回れれば良いことの方が多かったという面もあります。駐在員のお客さんは、私たちよりも長く現地で暮らしてるため、休みの日は観光地を案内してもらったり、おいしいレストランに連れていってもらえることもあります。タイに関しては私が何度も旅行で来ているので、お客さんの方から「案内してほしい」と頼まれることもありました。タイ国鉄の中央駅の前にある路上でゴザを敷いて営業している「ゴザ酒場」や、観光客が滅多に行かないようなローカルディスコを案内してあげると非常に喜ばれました。海外キャバクラの客とホステスの関係は、良くも悪くも密接なんだと思います。 リゾキャバの苦労エピソードに話を戻すと、体調管理が挙げられます。リゾキャバに来て、最初の1週間で風邪や食あたりになる人は多いようです。私は食べ物では特に問題なかったのですが、ベトナムの地酒の焼酎を毎晩浴びるように飲み続けていたら、激しい胃痛になってしまいました。幸い、現地で購入した胃薬が効きましたが、日本から持ってきた薬はまったく効果がありませんでした……。 それに、先ほど「お金がかからない」「貯金できる」と言いましたが、香港やシンガポールなど家賃や物価が高い国では、外食するとお給料のほとんどが飛んでしまうので、節約が大変という面も。シンガポールでは「ホーカー」と呼ばれるB級グルメの屋台街で、400円ほどのチキンライスやラクサ(ココナッツ風味の辛麺)を食べていましたが、香港のリーズナブルな食事といえばお粥ぐらいしかありません。スーパーで食材を買って自炊することにしたものの、それでも輸入物の野菜は300~600円ほどします。スーパーの半額ほどで買うことができる街市(ガイシ)と呼ばれる市場は重宝しました。 こんなふうにいろいろな苦労もありますが、アジアのリゾートキャバクラは、温暖な気候で近隣諸国にも気軽に行けちゃうのも事実。日本を飛び出して、海外で働きながら遊んで暮らしてみたい、そんな女性にはピッタリかもしれません。 (カワノアユミ) アジアのリゾキャバで9カ月間、働いた経験を書いた著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イースト・プレス)/カワノアユミ著 前のページ12 最終更新:2019/01/12 22:00 Amazon 底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる 何もかも忘れてベトナムにでも飛びたいよ 関連記事 海外で「日本人はモテる」は昔話? アジア5カ国で働いた元底辺キャバ嬢が語る“夜の景気”32歳で「半熟キャバクラ」に体験入店! 井川遥似も“お母さん”も年齢から解放される世界『黒革の手帖』のような“成り上がり”! 16歳から水商売、歌舞伎町で稼いだ「億の金」の行方は……?「キャバ嬢としての全盛期が忘れられない」夜の世界から足抜けできなかった女たちの今1カ月で閉店するキャバクラの真相 タケノコのように続々生まれて消える店の裏側 次の記事 元ジャニ、2.5次元はじめ舞台進出進む >