カルチャー
『マツコ会議』でも話題

海外のキャバクラで働く“リゾキャバ嬢”――「時給500円」「駐在員との不倫」知られざる実態

2019/01/12 22:00
アジア5カ国のリゾキャバで働いたカワノアユミ氏(タイ・バンコクにて)

 1月12日放送の『マツコ会議』(日本テレビ系)で取り上げられるシンガポールのリゾキャバ嬢。リゾキャバ嬢とは、海外の日本人キャバクラへ期間限定で働きに行く女性のことで、筆者も以前、アジア5カ国のキャバクラでリゾキャバ嬢として働いた経験があります。

 筆者がリゾキャバ嬢として最初に働いたのは2000年代初頭。イギリスから返還されて数年ほどたった香港に、初の日本人キャバクラがオープンするとのことで、歌舞伎町のスカウトマンに誘われたのがきっかけでした。期間は10日間、日給は3万円。この金額は現在の約3倍で、当時「香港で日本人女性の価値は最も高い」と言われていました。それから十数年後、アラサーになった筆者は、海外就職するためにタイのバンコクへ。しかし、就活に挫折し、知り合いづてにバンコクの日本人キャバクラに入店し、再びアジアのリゾキャバ嬢となったのです。その後、約9カ月の間、タイ、香港、シンガポール、カンボジア、ベトナムのアジアのリゾキャバを転々とする生活を送っていました。今回は、そんなリゾキャバ嬢のプライベートやお財布事情の実態を紹介したいと思います。

カンボジアは時給500円、それでも貯金できるワケ

 リゾキャバならではのオイシイところといえば、何と言っても「生活費がかからないこと」です。シンガポールや香港を除いては、お店が家賃や光熱費を払ってくれる国がほとんどでした。特にお金が貯まったのはカンボジアとベトナム。時給はベトナムが1000円、カンボジアが500円と安いので、一見、貯金ができないと思われるかもしれませんが、2カ国とも生活費がタダの上、夕飯も賄いが出たのでお金を使うことがほとんどありませんでした。さらに物価も安いので、たとえ外食しても、屋台や市場なら1食200円程度。タバコや飲み物などを買っても1日の生活費は300~500円ほど。

 また、滞在中、いろいろな地域に旅行できるのも楽しみの1つ。シンガポールのキャバクラで働いているときは、お隣の国マレーシアに旅行したこともあります。シンガポールに比べると物価が安く多彩な食事が魅力的で、週末を利用してマレーシアに行くリゾキャバ嬢は多かったです。特にオススメなのは、骨付き肉を煮込んだ肉骨茶(バクテー)という屋台料理。透明感のあるスープが特徴のシンガポールの「白バクテー」と、中国醤油で濃く仕上げたマレーシアの「黒バクテー」を食べ比べするのも楽しかった思い出です!

 それに、カンボジアのプノンペンのリゾキャバ勤務中には、週末を使い、南部にあるリゾート地のシアヌークビルとロン島に行ったこともあります。日本人観光客の少ないリゾート地に気軽に行けるのは、リゾキャバで働いていなければ味わえない旨味でした。

香港のキャバクラではお客さんと日帰りマカオへ
ベトナムのハノイにて。フォーを食べ比べるのも楽しい
タイは夜遊び天国! パンガン島のフルムーンパーティーにて

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