オダギリジョー『時効警察』、10年ぶり新作の知られざる事情――「極めて異例」の舞台裏
2006年に深夜枠で放送された連続ドラマ『時効警察』(テレビ朝日系)が、年内に復活すると発表された。07年放送の『時効警察』第2期ともども、そこまで高視聴率を記録したわけではないだけに、10年以上の時を経て新作が放送されることは、テレビドラマ業界でも「極めて異例」なのだという。その裏には知られざるエピソードが隠されているようだ。
主演・オダギリジョーは、警察署の「時効管理課」に所属する警察官で、ヒロイン役の麻生久美子とともに、すでに時効を迎えた未解決事件を“趣味で”捜査するという、一風変わった設定。最新作では、凶悪事件の時効が廃止されたことによって、さらに窓際となった時効管理課の「その後」が描かれるという。
ネット上でもこの発表には「最新作が見られるとは思わなかった」など、当時の視聴者による喜びの声であふれ返っているようだ。
「近年のオダギリは、『本当に面白いと思う作品にしか出演しない』と公言しており、あまたのドラマや映画オファーを断り続けている状態。それでもなお、『時効警察』への出演を決めたのは、彼なりの“義理”だったと言われています」(テレビ局関係者)
実は『時効警察』制作の中心人物の1人は、長らく闘病生活を送っているのだという。
「そのスタッフが、最後に撮りたい作品として『時効警察の最新作』を希望していたんです。そして、その願いをかなえる形で、今回の制作が決まったと聞いています。放送は秋になる予定ですが、体調に負担を掛けすぎないよう、撮影や発表もかなり前倒しになったようですね」(同)
なお、『時効警察』の第1期全話平均視聴率は10.1%、第2期は12.0%と、深夜ドラマとしては確かに「スマッシュヒット」といえるのだが……。
「それ以上に、DVDの売上では、ゴールデン・プライム帯の大ヒット作を超えてしまうこともあった。それだけコアなファン層に支持されているということです」(同)
こうして、12年ぶりの復活を果たすこととなった『時効警察』。放送開始が待ち望まれる。