カルチャー
トラブル多発!?

熟女キャバクラ人気が生んだ闇――「再婚営業」で客がストーカー化、従業員が語る泥沼の一幕

2019/01/14 17:00

 20代の若いホステスが接客するキャバクラと違い、30~50代のホステスが接客する“熟女キャバクラ”。数年前、都内をはじめとした各地にオープンして以来、年々その数を増やし続けている。人気の理由は、若いキャバクラ嬢とは違う熟女の色気にあるようだ。しかし、その人気ぶりゆえに、熟女キャバクラ嬢の数は増加し、中には客の取り合い競争が過熱している店もあるという。今回は、泥沼化する熟女キャバクラの知られざる接客法に迫った。

「うちの店には30代後半~40代の熟女キャバ嬢が在籍しているんですが、ほとんどが離婚歴のあるバツイチ子持ちです。もともと昼職をしていて、生活の足しのために夜を始めた子が多いので、水商売のルールをわかっていない子が多いんですよね。ある程度のことは我々もフォローできるんですが、中にはえげつない営業を行い、客と揉めるホステスもいますね」

 そう語るのは関西の熟女キャバクラで黒服を務めるT氏。T氏が言う「えげつない営業」とはどんなものなのだろうか。

「多いのは、客に恋人のように接して店に呼ぶ色恋営業です。キャバクラで色恋営業って普通じゃないかと思われるかもしれませんが、熟女キャバ嬢のそれはかなり濃厚。体の関係は当たり前、中には客と半同棲するキャバ嬢もいます。彼女たちの年齢に鑑みて、客も『本気で自分に惚れて、結婚したいと思ってくれているのでは』と、コロッと騙されてしまうようです。その分、別れたときは悲惨ですね。最近ではナンバー1の客がストーカー化してしまい大変でした

 その客は既婚者ながら、初回で店に来たときにナンバー1の玲子(仮名)から猛烈なアタックをされ、無理矢理、場内指名を入れさせられたという。

「積極的なのが熟女ホステスのウリなので、無理矢理、場内指名を入れさせられることは珍しくありません。その日のうちに玲子とアフターでホテルに行き、その日以来ほぼ毎日、玲子指名で店に来る太客になっていました。玲子の手口は『離婚した旦那からDVを受けていた』という真っ赤な嘘で、同情を誘う色恋営業。そこから『再婚するならアナタみたいな人がいい』と言って結婚をほのめかすんです。いざ、客がその気になると『今は前の旦那のせいで男性をまだ信じられない』と言い、さらに店に引っ張る。その営業にすっかりハマってしまった客は、やがて借金してまでして店に通うようになったんです」

 初来店から1年ほどたち、客のカードの限度額が越え、店で使えなくなった途端、玲子から別れを告げられたようだと、T氏は続ける。

「飲みに来れなくなった客は、営業後に玲子のことを店の外で待ち伏せするようになりました。大ごとにしたくないと玲子が言ったので警察には行かず、黒服が彼女の送り迎えをするようになると、今度はその客から『黒服と付き合っているのか?』というメールが届くようになったそうです。結局、オーナーが『これ以上、付きまとうと警察に連絡する』と忠告し、どうにか収まったのですが、正直、我々もホステスと客のトラブルに巻き込まれたくないですよ」

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