カルチャー
座談会
東京ディズニーリゾート、障害者/ケガ人装う迷惑ゲスト……元キャストたちの怒りと本音
2019/01/06 18:30
B ぶっちゃけ、働いてるときに「あれ? この人怪しいな」「本当にケガしてる?」と疑ったことってありますか?
A ないですないです! 目の前で車椅子から降りて走り回ってたりしたら、そりゃあおかしいとは思うかもしれませんけど、私はそういう経験はなかったですね……。
C 私も、目で見て「おかしい」と感じることはなかったです。ただ、よく話には聞きましたよ。障害者ではないのに、障害者のフリをしたという話はさすがに一度もないですけど、例えば、「ほぼほぼ歩ける、完治直前のケガ」でも、車椅子を利用して、ゲストアシスタンスカードを使ったとか。
B TDRで働いてるっていうと、周りからそういう情報が集まりますよね(笑)。ケガの治りかけだったら、長時間歩くのはきついかもしれないけど、そもそもケガでも病気でもないのに車椅子を使う人もいると聞きました。
A 一部の人にとっては、ゲストアシスタンスカード=“闇の裏ワザ”みたいなものかもしれないですね……。ディズニーのホスピタリティって、実は諸刃の剣だなぁって思うことがあって、「ピクシーダスト」も悪用できてしまう。
C あ! わかります。ポップコーンやアイスをほとんど食べないまま落としてしまったとき、カストーディアル(お掃除キャスト)が新しいものと交換してもらえる券をくれるという。確かに、半分ほど食べたポップコーンをわざとこぼして、また新しいものをもらうという悪だくみをするゲストもいるかもしれません。