美容・健康
【特集:子宮筋腫になったら?】
子宮筋腫で「子宮を取られない」ために――婦人科医が語る“医者選び”“治療選択”の知識
2019/01/09 21:30
――私自身、子宮筋腫があるのに、病状についてここまで考えられていませんでした。
子安 そうですね。まず患者さんは病院で「筋腫ができています」と言われると「子宮筋腫って何、それって大丈夫なの!」とガーンとショックを受けてしまいますからね。本当は子宮そのものは残したかったのに、医者の言われるがままに開腹し、子宮を取られてしまうケースは多々あるんです。
――現在でも、ですか?
子安 ありますよ。患者さんが医者に気を使ってしまうところがあるんですよね。先生の治療法に何か言ったら悪いかなとか。いまだにセカンドオピニオン、サードオピニオンの壁は高いですね。地方ほどその傾向はあるように感じます。
僕なんか、セカンドオピニオンを受けたい、と患者さんが言ったら、行っといで、って紹介状書いています。
――セカンドオピニオンを受けたい、と言い出しにくいという人も少なくないかと思います。お医者さんを怒らせちゃうかなと。
子安 人間同士ですから医者と患者さんの相性もありますし、医者によって治療に対する考え方は違います。それらを踏まえた上で、患者さんには様々な選択肢があるのだ、ということは知っていて欲しいですね。
医者を選ぶのに一番良い方法は、「セカンドオピニオンを聞きたいんですが、先生、どこか紹介してもらえませんか?」と聞くことです。そこでの医者の態度を見ればわかりますよ。
なお、腹腔鏡に関しては、日本産科婦人科内視鏡学会及び日本内視鏡外科学会ホームページ「技術認定取得者(産科、婦人科領域)」内に、技術認定者の医師一覧があるため、参考になるかと思います。ただ、こちらの認定取得は医師の自由なため、認定医でなくても、内視鏡の名医はいます。