コラム
「元極妻」芳子姐さんのつぶやき41

ヤクザの人生は「理不尽」の一言——元極妻が読む今年のヤクザ本

2018/12/23 16:00
『悲憤』(講談社)

今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

■“不良”の本が続々出版

 あっという間に今年も終わりですが、思えば2018年も“不良”の本がたくさん出版されましたね。

 ざっくり発売月順に、『サムライ 六代目山口組直参 落合勇治の半生』(山平重樹著/徳間書店、3月)、『ヤクザの幹部をやめて、うどん店はじめました。 極道歴30年中本サンのカタギ修行奮闘記』(廣末登著/新潮社、7月)、『死に体』(沖田臥竜著/れんが書房新社、7月)、『サカナとヤクザ 暴力団の巨大資金源「密漁ビジネス」を追う』(鈴木智彦著/小学館、10月)、『王国の復活 序章 山口組三國志の消滅』(桜井健治著/ジーウォーク、11月)、『歌舞伎町 阿弥陀如来 闇東京で爆走を続けるネオ・アウトローの不良社会漂流記』(藤井学著/サイゾー、11月)、『最強武闘派と呼ばれた極道 元五代目山口組若頭補佐 中野会会長 中野太郎』(山平重樹著/かや書房、12月)、『悲憤』(中野太郎著/講談社、12月)、『ヤクザと東京五輪2020 巨大利権と暴力の抗争』(竹垣悟・宮崎学著/徳間書店、12月)などなど。後半に集中していますね。

 なお、いわゆる実録ではありませんが、『親鸞がヤクザ事務所に乗り込んで「悪人正機」を説いたら』(向谷匡史著/ベストセラーズ、7月)も興味深かったです。作家の向谷さんは浄土真宗のお坊さんでもあるんですね。

 そういえば『極姐2.0 ダンナの真珠は痛いだけ』(徳間書店)なんていうのもありましたね……と宣伝しておきます。

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