V6・岡田准一、映画『来る』3位スタート……「妻夫木主演って感じ」「駄作」の声も
V6・岡田准一が主演を務め、12月7日に公開となったホラー映画『来る』。同8日~9日の国内映画ランキング(全国週末興行成績/興行通信社提供)では、話題作に負けて3位スタートとなった。映画を見たネットユーザーからは、「駄作」「無駄に長いし怖くない。つまらなかった」という声や「終盤に進むにつれてスゴい引き込まれた」といった意見もあり、賛否両論が出ている。
同作は澤村伊智氏によるホラー小説「ぼぎわんが、来る」(角川ホラー文庫)の実写版で、岡田以外にも妻夫木聡、松たか子、小松菜奈、黒木華といった実力派キャストが集結。岡田演じるオカルトライターの野崎和浩が、田原秀樹(妻夫木)の依頼を受けて超常現象の調査に乗り出し、田原家にとり憑いている「何か」の正体に迫る過程を描いた物語だ。『告白』や『渇き。』で知られる中島哲也監督がメガホンをとり、岡田は宣伝のため松とバラエティ『ウチのガヤがすみません!』(日本テレビ系、4日放送)に登場したほか、妻夫木とも『櫻井・有吉THE夜会』(TBS系、6日放送)にゲスト出演するなど、映画の封切りに合わせてPRに勤しんでいた。
全国331スクリーンで公開されたが、ふたを開けみれば首位を逃して3位という結果に。すでに好評を博している『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』『ボヘミアン・ラプソディ』に敗北を喫し、土日(8日~9日)2日間で動員10万1,000人、興収1億3700万円を記録した。公開3日間のデータは動員13万5,000人、興収1億8000万円だといい、映画情報サイト「映画.com」では、「まずは興収10億円超えが当面の目標となりそうな出足」と伝えている。
「岡田主演映画でいうと、前作の『散り椿』(今年9月公開)を上回るスタート。こちらは時代劇で、初週(土日)に動員9万2,000人、興収1億800万円をあげ、初登場3位にランクインしていました。前作超えを果たした一方、ジャニーズタレントのホラー映画でいうと、昨年6月には滝沢秀明が『こどもつかい』で映画初主演を務め、Hey!Say!JUMP・有岡大貴と共演。こちらは250館で上映され、初週土日動員は12万人、興収1億5000万円でした。公になっている『来る』の場合は土日の動員が10万人、初日を含めた3日間の記録で13万人ですから、どちらかと言えばキャストのネームバリューが弱い『こどもつかい』の方が、滑り出しは好調だったといえます」(ジャニーズに詳しい記者)
大ヒットとはいえない状況の『来る』だが、映画を鑑賞した原作ファンからは「原作とは違ったけど、これはこれで面白かった」という評価もあれば、「まれに見る原作クラッシャーの駄作……」「ひどい駄作。原作には下品で安っぽい恐怖はなかった」と酷評も少なくない。このほか、レビューサイトやTwitter上でも、「ホラーとして見ると駄作。でも、雰囲気に乗れたら面白い。私は面白かった」「エンタメ映画としては面白かった」などと、さまざまな感想が上がっている。
「映画の前半は妻夫木の登場シーンが多く、主演のはずの岡田は40分近くたつ頃にようやく姿を現したとか。そのため、『途中まで岡田主演とは思えなかった』『妻夫木くんが主演っていってもいいほど出番が多かった』『岡田があんまり主演っぽくない。前半はほぼ妻夫木メインだった』との声も。また、霊媒師・逢坂セツ子を演じた柴田理恵については、『最高にクールな柴田理恵が登場するので、「来る」はそれだけでも一見の価値あり』『「来る」の柴田理恵、クソかっこいい』と絶賛が続出。ほかのキャラクターが目立っている分、岡田の演技を褒めるコメントは少ないようです」(同)
とはいえ、映画界で引っ張りだこの岡田は、2019年も主演作『ザ・ファブル』が控えている。同作では人々の印象に強く残る演技を見せてほしいものだ。