美容・健康
【連載】美容整形Dr.高須幹弥に訊く!

「ヒアルロン酸はエチケット」「整形ではなく若返り」神田うのの発言にDr.高須幹弥が真っ向反論!

2018/12/03 21:00

 女性は誰しも若く美しくいたいという願望があり、その欲望を満たすために整形するわけですが、神田さんの場合は、やはり芸能人という立場上「欲望のためにやった」とは言えないから、「エチケット」という言葉に置き換えたのではないでしょうか。ただ、僕は別に悪くないと思います。芸能人は美を売る職業だし、神田さんは美に関連するもののプロデュースなどもされているので、常に美しくいるべき立場。芸能人以外にも、美容整形の受付や女医、エステティシャンなど、美を売る職業の人が、エチケットとして常に若く美しくいるよう心がけるのは、正しいと思います。だって、エステティシャンがシワシワでシミだらけだったら、行く気がしないでしょ? 

 美を売る職業の人でなくても、化粧をしたり、髪形やファッションで身なりを整えたりするのと同じように、整形で綺麗を維持するのはいいことだと思います。ただ、実際に40代女性でヒアルロン酸などを行っているのは、体感的に2割程度。そのような人たちは神田さんの言葉に賛同すると思いますが、圧倒的少数派なので、「何言ってんだ!?」という声の方が大きくなってしまい、今回のような騒動に発展したのではないかと感じます。

 とはいえ、最近は産婦人科や歯医者などでもヒアルロン酸注入を行っているので、施術自体はとっても身近になってはいるんですよ。

■仕上がりの良し悪しは女医の顔でわかる

 ヒアルロン酸はいずれ吸収されていくので、美しさを維持するためには定期的に施術を受ける必要があります。ただ、感覚がマヒして必要以上に注入してしまうとか、シワなど細かいところばかりに意識が集中して全体を見ていないといった患者さんも時々見受けられます。本来は医者側が止めるべきなのですが、利益にならないし、患者さんによってはトラブルに発展することもあるので、バランスが崩れるとわかっていながら施術してしまう医者も少なくないんですね。

 また、医者自身の感覚がマヒしているケースもあり、そのような医者から施術を受けると、当然バランスの崩れた仕上がりになります。そのような傾向は特に女医に多く、ヒアルロン酸を打ちすぎて、唇がオバケのように腫れあがっていたり、ナメクジが這っているかのような涙袋をしていたりと“いかにも”な顔をしているので、施術を受ける際は、女医の顔で医院のセンスを見極めるといいかもしれません。

高須幹弥(たかす・みきや)
美容外科「高須クリニック」名古屋院・院長。オールマイティーに美容外科治療を担当し、全国から患者が集まる。美容整形について真摯につづられたブログが好評。
公式ブログ

最終更新:2018/12/03 21:00
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