「ヒアルロン酸はエチケット」「整形ではなく若返り」神田うのの発言にDr.高須幹弥が真っ向反論!
【第76回】「高須幹弥センセイ、アンチエイジングは整形になりますか?」
かねてからネットを中心に顔の変化が指摘されている神田うの。先日、友人でクロスフィットトレーナーのAYAがインスタグラムに投稿した神田とのツーショット写真によって整形疑惑が再熱したのだが、神田はそのコメント欄で、「私の目も鼻も整形ではありません」「私がやっていますのはヒアルロン酸とベビーコラーゲン注射です」「40歳を過ぎた周りの友人たちはみなさんエチケットとしてやっていますね」「これは整形ではなくいわゆる若返り」「老け込んだ汚いお顔は失礼になりますので、今後も40歳過ぎてからのエチケットであるヒアルロン酸とベビーコラーゲンと上手に付き合いながら歳を重ねていきます」などの長文をつづり、整形を真っ向から否定した。
しかし、「40歳過ぎのエチケット」「汚いお顔は失礼」といった発言がさらなる波紋を呼ぶことに。また、「整形ではなく若返り」とのフレーズに、疑問を抱く人も少なくなかったようだ。高須クリニック名古屋院院長の高須幹弥先生、今回の騒動、どうお感じですか?
■「整形ではなく若返り」はうの流定義
整形にははっきりとした定義がないので、ヒアルロン酸やベビーコラーゲンが整形なのか否かを明確に判断することはできないのですが、どちらも医療行為だし、針を刺して体内に異物を注入しているので、僕は美容整形だと思います。いわゆる“プチ整形”ですね。
とはいえ、神田うのさんのような芸能人が整形を公言すると、芸能人としての商品価値が下がってしまうので、絶対に整形とは認めないでしょう。神田さんの中では、「注射だけで、切ったり縫ったりしないから整形ではない」と勝手に定義付けているのかもしれませんね。
なお、神田さんが使用されているというヒアルロン酸とベビーコラーゲンは、どちらも用途はほぼ同じで、肌にハリや潤いを与えて、シワやたるみを目立たなくするアンチエイジングの施術のひとつです。ちなみに、ベビーコラーゲンは赤ちゃんから採ったコラーゲンではなく、ご遺体から採ったコラーゲンでできた“ヒトコラーゲン製剤”で、赤ちゃんの肌に多いIII型のコラーゲンを多く配合していることから、赤ちゃんのようなハリと潤いのある肌に近づける効果が期待されているもの。以前のコラーゲンは牛や豚を使用していたので、アレルギーが出やすかったのですが、そのような心配が少ないというのも特徴のひとつです。
ベビーコラーゲンに比べ、ヒアルロン酸の方が施術後の持続期間が長いことも多く、仕入れ価格も3分の1ほどなので、僕のクリニックではベビーコラーゲンは使用していないのですが、どちらを使うかは、ドクターの好みや、「新しい製剤」「赤ちゃんのような肌に」というキャッチコピーに惹かれた患者さんのインプレッションによるところが大きいと思います。ただ、その背景には、ベビーコラーゲンを手掛けるメーカーが医者と結託して認知を広めるなど、商売的な要素が大きく絡んでいることは言うまでもないでしょう。