コラム
「元極妻」芳子姐さんのつぶやき39

「内臓と血液をぜんぶ抜き取った」遺体も! ヤクザ界「平成最大の謎」を元極妻が語る

2018/11/25 16:00

今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

■謎また謎の射殺事件

 最近は、毎日のように「平成最後の……」とか「平成のうちに……」というフレーズにふれますよね。ちょっと飽きてきましたが、不良業界(?)で一番の「平成問題」は、前回でもご紹介した若頭射殺事件です。

 日本最大組織の若頭という事実上のナンバー2の射殺事件なのに、今も謎が多すぎるのですが、「平成のうちに」ご本人の著書を含め関連書籍が2冊も出版されるとは……。すごい動きです。

 今のところわかっている若頭の「襲撃グループ」は、皆さん、中野太郎会長率いる中野会系の組員でした。事件当日から山口組執行部はそれをわかっていたといわれていますが、警察が犯人を特定して指名手配するのに半年かかっています。しかも当初は詐欺などの別件でした。

 ここでもう「警察はナニをやってるのか」的な謎がありますが、トップの中野会長は今日まで逮捕されていません(もちろん「逮捕してほしい」と言っているわけではないです)。

 この襲撃グループのメンバーはホテルの射撃犯と見届け役、指示役の合計6人で、このうち2人は遺体で発見されています。1人は滞在先の韓国で「病死」とされましたが、韓国の当局が「内臓と血液をぜんぶ抜き取った状態」で日本に返してきたそうで、これも謎です。おなかには綿が詰められていたそうで、一体何のためにそんなことをしたのか、さっぱりわかりません。もちろん病死ではなく、若頭を殺された宅見組のカエシ(報復)ではないのかとか、中野会による口封じではないのか……というのも不良の間では話題になりました。

 もう1人は「通報」で発見されました。警察官が指定された場所に行くと、ご遺体が衣装ケースに入れられていたそうです。糖尿の持病があったそうで、ガリガリに痩せて、足は壊死していたと報道にありました。

 そして、最後に逮捕された見届け役は、事件から17年にわたって逃亡を続けていて、逮捕された時は「ほっとした」そうです。判決は無期懲役でした。

 元極妻が言うことではないですが、やはりヤクザは哀しいですね。

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