コラム
【連載】庶民派ブランドの落とし穴
ライトオンの抱える“3つの地雷”――「ユニクロ」「しまむら」と比べ欠けているモノ
2018/11/18 16:00
ライトオンの通販サイトが先日大幅にリニューアルしました。手掛けたネット通販施策による伸長で名を上げた若き新社長が就任したので、恐らくその肝入りなのでしょう。一見したところの見た目は良くなりましたが、パソコンからもiPhoneからも、公式サイトの接続がやたらと重くて遅いことが多くあります。これでは買い物をしようと思ってもイライラしてしまい、ライトオンが出店しているZOZOTOWNや楽天、Amazonといった他社サイトに客は逃げてしまいます。
客からすれば同じ商品を同じ値段で買っているので不満はないでしょうが、他社サイトで買われると少なからぬ手数料が引かれますので、ライトオンはその分、利益を失っているといえます。自社サイトで売れたなら手数料が引かれることはありませんから同じ値段で売れたとしても利益率は高くなるのです。ここも改修しないことには、ライトオンはみすみす自ら利益を減額しているということになり、業績の改善はあり得ないでしょう。ネット通販で名を挙げた新社長としてはちょっとお粗末な船出だと言わねばなりません。
(南充浩)
最終更新:2018/11/18 16:00