コラム
「元極妻」芳子姐さんのつぶやき38
伝説の芸人・横山やすしの“親分”が語る! 元極妻が見た「平成ヤクザ最大のタブー事件」
2018/11/11 16:00
いろいろ気になるところではありますが、今となっては「中野太郎さん」をご存じの方は少ないでしょうね。五代目山口組時代の20年以上前は結構有名な親分さんでした。もともとは山健組(2015年に分裂して「神戸山口組」を結成した組)のご出身でしたが、五代目体制の発足後、直参に昇格しています。いわゆる二次団体「中野会」の会長となったんですね。中野会長は、組織拡大とかにご興味がなかったそうで、組員さんの数もはっきりしていませんが、それでも最盛期には「2,000人」との説もあるほどでした。そして、いつも怒っていて、あだ名は「ケンカ太郎」。「とにかく無茶苦茶やった」とはオットの兄弟分さんの証言です。コワモテで「イケイケ」の武闘派として知られながらも、五代目を敬愛し、礼儀正しい一面もあったとか。組員さんのご家族にもやさしかったそうですよ。
ヤクザの間で有名なのは、かつて西川きよしさんとのコンビで漫才ブームを牽引した伝説の漫才師・横山やすしさんとの関係ですね。やすしさんは借金取りが来ると、「ワシの親分は中野や。中野に取りに行け」と言っていたそうです。別に親分ではないので、迷惑していた中野会長は子分さんに、やすしさんを守るように言ったのだとか。この命令で、やすしさんを舎弟にしたのが、今はヤクザの更生を支援するNPO代表としてテレビにもよく出ている竹垣悟さんですね。ご著書『極道ぶっちゃけ話』(イースト・プレス)に、そのエピソードが書かれています。写真週刊誌にお2人が兄弟の盃を交わしている写真が掲載されたことがあり、今でもネット上で見ることができます。