ヤラセがバレた『イッテQ』の今後
――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!
◎肩書
小池徹平、結婚。お相手の「カウンセラー女優」って呼び方は、なかなかの悪意であるな。フリーランスの女優さん兼心理カウンセラー……。うーむ。ファーストコンタクトの重みとしては、やはりなかなかの物件である。Toshlの元嫁と同一人物じゃないだろうな。
元相方、結婚したってよ、ウエンツ。カウンセラー女優さんと。ロンドンの空は晴れていますか?
◎確変
「幸せはいつも自分でつかむ」。岩崎恭子の中止になった講演会のタイトル。いやー。あえての開催で、できれば聞いてみたかったなぁ。恭子のいつものつかみ方を。
14歳で人生のピーク、あとはおつりの余生だとしても。「カツラで不倫」のクソ度胸はすごい。単なる不倫は忘れられても、例の茶髪サングラス姿は全国民の網膜に永遠に焼き付いた。あのヅラを買うことにした決心といきさつを、ぜひ講演で聞きたいものである。市民大学特別講演会にはそぐわなくても、新宿ロフトプラスワンなら開催可能だろう。「今まで生きてきた中で、一番崖っぷちです!」。当日4,200円、前売り4,000円(ともに要1オーダー500円)の、ちょっと攻めた値段でどうだ。
◎イキすぎ
「バレるならするな、するならバレるな」は、浮気とヤラセの共通標語であるが。バレちゃってもう。
チーズ祭りやトマト投げ祭りといった規模の面白祭りが一年中開催されているワケがなし。しかし高視聴率維持のためには、よりインパクトの強い祭りを映し続けていくしかない。というワケで。やらせと企業努力の境界線ギリギリを抉って抉って地肌見えちゃったってことか。
「現地コーディネート会社が」「現地コーディネート会社によると」「現地コーディネート会社の話を」の責任うやむや作戦で日曜の不夜城死守の姿勢の日テレ。この先、文春お得意の「追い炊き」で、さらに不都合な事実を突きつけられても「『番組』からは設備や賞金の費用を出してませんが、コーディネート会社が知らないうちに出してたみたいです。今後気を付けます。うっかりはん」で逃げの一手が見える。今から。
ま、「子どもが見てるのにウソを!」という怒りの声よりも「子どもがおとなしく見てるから、これからも頼む」って見方が多いようだし。バレるならするな。するならバレるな。これから、さぞかし制作時にいろんなカセが増えることでしょう。……イッテ窮!
今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)、近著に『気になる「あそこ」見聞録』(新潮社)がある。