芸能
骨太ドラマに『イッテQ』の香り

「イモトだけ慣れてる」『下町ロケット』3話、田んぼで泥にまみれるイモトが話題

2018/11/04 18:00
『下町ロケット』(TBS系)公式サイトより

 11月4日夜9時から第4話が放送される、阿部寛主演の『下町ロケット』(TBS系)。視聴率は第1話13.9%、第2話12.4%、第3話14.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と絶好調だ。

 同ドラマは、池井戸潤の小説を原作とした作品。元宇宙科学開発機構の研究員だった佃航平(阿部)は、父親が経営していた下町の工場「佃製作所」を引き継いだ。特許侵害訴訟、ロケットエンジン用バルブシステム開発、人工心臓弁ガウディ計画など、さまざまな困難を社員と共に切り抜けてきた佃は、農機具パーツの開発に乗り出し、取引先とのトラブルや社員の抱える問題に立ち向かっていく。

 第3話では、帝国重工の水原(木下ほうか)に呼び出された佃が、佃製作所に信用調査が入ることを告げられる。損害賠償を抱えるギアゴーストを15億円で買収しようと動いていたため、帝国重工のリスク管理部門から疑惑の目を向けられてしまったというのだ。すると、帝国重工から追い出されるように退職し、現在ギアゴーストで働いている伊丹(尾上菊之助)と島津(イモトアヤコ)は、「このまま買収の話を進めると迷惑をかけるかもしれない」と逃げ腰に。しかし佃は、経理部長の殿村(立川談春)に任せて信用調査を受けることを決断。

 そして後日、佃は技術開発部の面々と伊丹と島津を連れて殿村の実家を訪問し、苗を運ぶ作業を手伝うことに。ところが、先祖代々より受け継がれてきたという年季の入ったトラクターが故障。トラクターに乗っていた殿村は、田んぼに放り出されてしまう。その様子を見ていた佃たちはすぐさま田んぼに足を踏み入れ、殿村を助けに向かうことに。

 やっとのことでトラクターを引っ張り上げると、島津が「自分ならトラクターを修理できるかもしれない」と言い始める。そこで、他メンバーは手作業で田植えを続行し、山崎(安田顕)と加納(朝倉あき)は島津の作業を手伝うことに。そして、故障の原因を特定した島津が壊れたパーツを交換すると、トラクターは無事に動き始めるのだった。

「全員が田んぼに入るシーンでは、視聴者から『イモトだけ足さばきが慣れてる(笑)』『やっぱり泥が似合うなぁ!』『せっかくなら一緒に田植えまでしてほしかった』と爆笑が続出。これまでは真面目な技術者というキャラクターだったため、バラエティーの時のように体を張った演技が好評でした」(芸能ライター)

 第4話では、ギアゴースト買収や信用調査の裏で佃製作所を陥れようと動いていた宿敵の存在が明らかに。この問題は裁判に持ち込まれることになるが、顧問弁護士の神谷(恵俊彰)から見ても、佃製作所に勝ち目はないという。そんな中、実家と会社の往復で忙しい日々を送っていた殿村が、ある大きな決断をすることに。

「田植え作業で技術開発部とギアゴーストの2人は仲を深めますが、裏切り者がいることを考えると両社の信用関係は今後の展開で大きく変わるでしょう。『ギアゴーストのほかの社員が気になる』『正直誰もが裏切ってそうで怖い』と心配の声も上がっていますが、佃が裁判で争うのは一体誰になるのでしょうか」(同)

 数ある中の中小企業の1つに過ぎない佃製作所だが、帝国重工にも引けを取らない志の高さとチームワークを持っている。トランスミッション開発が無事に成功するのか、今後も見逃せない展開になりそうだ。

最終更新:2018/12/21 15:18
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