カルチャー
インタビュー

ミスター慶應&東大候補者の性犯罪報道、「熱狂する世間」の欲望を精神科医が読む

2018/11/03 16:00

 都内の自宅マンションで30代女性に性的暴行を加えたとして逮捕・起訴された「ミスター東大コンテスト2014」ファイナリスト・稲井大輝被告と、酩酊状態の女性に対する暴行と強制性交の疑いで逮捕された「ミスター慶應コンテスト2016」ファイナリスト・渡辺陽太容疑者――10月、難関大学のミスター候補だった男性2人の逮捕・起訴が立て続けにニュースとなり、世間を驚愕させた。

 高学歴、ミスターコンテスト出場以外にも、実家が裕福という共通点がある稲井被告と渡辺容疑者。そのことがネット上に知れ渡ると、「金持ちのバカ息子が調子に乗った」といった論調の批判が巻き起こった。それを受けてメディアも、2人の過去を掘り起こしながら人物像に迫るニュースを展開するなど、大きな盛り上がりを見せた。

 なぜ難関大学のミスター候補は性犯罪に手を染めたのか、そして、なぜ世間はこのニュースに熱狂するのか――今回、『被害者のふりをせずにはいられない人』(青春出版社)や『高学歴モンスター~一流大学卒の迷惑な人たち~』(小学館)などの著者である精神科医・片田珠美氏に話を聞いた。

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