沢田研二のドタキャン騒動で考えた、ジャニオタとジュリーファンをつなぐもの
各メディアで報じられた、ジュリーこと沢田研二のさいたまスーパーアリーナでのドタキャン騒動。この問題に反応したジャニオタも少なくなかった。
その1つに、まずは「ジュリー」という呼び名。「ジュリーって単語を見ると副社長かと思ってしまう」といったつぶやきがTwitterなどで見られるように、特に若い世代のジャニオタにとっては「ジュリー=藤島ジュリー景子」の印象がどうしても強い。
にもかかわらず、少年隊・東山紀之が、自身がMCを務める番組『サンデーLIVE!!』(テレビ朝日系)において、ごくごく普通のトーンで、「沢田研二さん」ではなく「ジュリーさん」と口にしたときには、ちょっと噴き出しそうになった。そのワードを口にしながらも「副社長」はまったく頭に浮かんでいないのだろう。「この人、やっぱり本当に天然なんだな」と思わずにいられない瞬間だった。
そして、「ジュリー(沢田研二)からジャニーズに担降り(?)」してきた人の存在も騒動によって浮上してきた。「うちの母親、今はジャニオタだけど若い頃はジュリーのファンだった」「母はジュリーさんの追っかけをしてたけど、今や日常生活で名前が出てくるのはジュリー藤島」などのつぶやきが見られたのだ。
それもそのはず、かつての「沢田研二」といえば、眩いばかりのキラキラ感と、自由でアウトローな不良っぽさ、おまけにトークやコントまでイケるオールマイティさを兼ね揃えていたスーパースターだったから。
今はジャニーズも「キラキラ王道系」や「親しみやすいお兄ちゃん系」、「ちょいギラギラの不良系」などと細分化している。でも、かつての沢田をたとえるなら、SMAPのバラエティ力とオーラ、KinKi Kidsのトーク力と美声・歌唱力、KAT-TUNやV6・森田&三宅の不良っぽいセクシーさなどを総動員したような存在だった。つまり、ジャニオタの好きなものが一身にギュッと詰まっていたのだ。