抱っこ紐姿のダニエル・クレイグを「去勢されたボンド」とディスった司会者、顔にパイを投げつけられる
6代目ジェームズ・ボンドとして、『007 カジノ・ロワイヤル』(2006)以降の『007』シリーズでタフでセクシーなボンドを演じているダニエル・クレイグ。9月には、妻で女優のレイチェル・ワイズが娘を出産し、世界中のファンが祝福ムードに沸いた。
そんなダニエルが年相応の無精ひげ顔で、抱っこ紐の中に赤ん坊を入れて外出する姿がパパラッチされた。欧米ではこの抱っこ紐のことを“パプース”と呼んでいるが、ダニエルはパプースを慣れた様子で使用。そんな彼を、ネット上では「ほほ笑ましい」「イクメン」と、ほのぼの見る向きが強かった。
しかし、性差別主義者を絵に描いたような英国の毒舌司会者ピアーズ・モーガンは、この写真を見てうんざり。日本時間10月15日に、ダニエルのパパラッチ写真に「オー! 007……お前さんもかよ?!!!」という皮肉と、「パプース」「去勢された骨抜きボンド」というハッシュタグを付けてツイッターで嘆いたのだ。
英国人らしいブラックユーモアを得意とするピアーズは、物議を醸す発言を連発し、炎上を楽しんでいるそぶりを見せる司会者。現在は英国で『グッド・モーニング・ブリテン』(GMB)にメイン司会者の一人として出演しているが、ゲストそっちのけで持論を語り、スサンナ・リードら他の司会者たちがうんざりした顔を見せるのがお決まりとなっている。
トランプ大統領に友好的なことから、もともとアンチも多いピアーズだが、「男が抱っこ紐なんてみっともない」という発言に、世のイクメンは猛反発。抱っこ紐で我が子を抱える父親たちの写真が次々とSNSに投稿され、「なにが悪い!」と炎上する騒ぎへと発展。映画『キャプテン・アメリカ』でマッチョなスーパーヒーロー役を演じているクリス・エヴァンスも、「あなたは、男らしさをよくわかってない」などとツイッターでピアーズを批判した。
しかし、炎上に慣れっこのピアーズはひるむことなく、ユーチューバーのジャック・メイトからの「パプース騒動なんか起こして、あなたは一体なにがしたいわけ?」という質問ツイートに、「ただ純粋にパプースは男らしくない恥ずかしいもので、なんでそんなのを使う必要があるのか? という自分の意見を述べてるだけ。この世の中は狂っている――とSNSで主張してるだけだよ」と、さらっと回答。
また、「トランプ大統領さん、パプースについてどうお考えですか? みんな感情的になって大興奮しちゃってるんですよ。あなたはパプース派の男性じゃないように思えるんですけど、ほら、あなたってサプライズが多い方だから」ともツイートし、トランプ大統領の名前を見るのも嫌というアンチたちの怒りをも買う結果に。パプース騒動は、ますます炎上した。
世界中のイクメンの尊厳を傷つけて大炎上を招いたピアーズ発言だが、事態はすでに収束に向かっている。17日に『GMB』に出演したコメディアンのハリー・ヒルが、ピアーズのパプース発言にムカムカしていた人たちの鬱憤を晴らしてくれたからだ。