サイゾーウーマンコラムオンナ万引きGメン日誌万引きGメンに捕まって“失禁” コラム 【連載】オンナ万引きGメン日誌 万引きGメンに捕まって“失禁”――店長も呆れ果てた「タワマン専業主婦」が盗んだモノ 2018/10/13 17:00 オンナ万引きGメン日誌 タワマン妻がお金をつかいたくなかった深い事情 お立ちいただいた状態で身分確認などの事後処理を進めていくと、31歳だった彼女は、この店の近くにあるタワーマンションに住む専業主婦であることがわかりました。末尾の番号を見れば3500番台なので、さぞかし景色のよろしいお部屋なのでしょう。それを見た女性店長が、嫌味たっぷりな様子で彼女に言いました。 「あんなに立派なタワーマンションにお住まいなのに、なんでこんなことするんですか。粗相までして、どれだけ迷惑かければ気が済むのよ」 「本当に、すみません。実は、夫と離婚することになって、来週には引っ越さないといけないんです。生活費ももらえてないし、なるべくお金を使いたくなかったから……」 続けてバッグに隠した商品を出させると、この店で盗んだ高級ハムやベーコン(2,500円相当)のほかに、この店では扱っていない可愛らしい子ども向けのハンドタオルやキーケース、ハンドバッグなどの商品も出てきました。全てが新品である上、値札がついたままの状態なので、いましがた盗んできた感じにしか見えません。それを彼女に尋ねると、この店に隣接する人気雑貨店で盗んできたと、呆気なく白状しました。複数の店舗で万引きすることを、我々は「ハシゴ」と呼んでいますが、ここにまで至るのは常習者の証といえるでしょう。 「こんなに盗んじゃって……。今日は、どうしちゃったんですか?」 「明日は、娘の誕生日なんです。誕生日プレゼントを買ってあげるお金もないから仕方なかったんです」 彼女の話に嘘がないとすれば、かなりの苦境にあるようですが、盗んだ商品で愛娘の誕生日を祝う心境は理解できません。それを聞いた店長も呆れてしまい、近くの店員さんに、商品である下着とスウェットを用意させると、彼女のトイレに付き添うよう指示してから売場に戻っていきました。まもなくしてキッチンペーパーと除菌スプレーを手に戻ってきた店長が、それを私に押しつけるようにして言います。 「通報してきますので、あとはお願いします」 どうやら掃除を担当するのは、またしても私のようです。濡れた丸椅子の黒い合皮には、彼女のお尻の形がくっきりと残されており、とても嫌な気分になりました。 (文=澄江、監修=伊東ゆう) 前のページ123 最終更新:2018/10/13 17:27 Amazon タワーマンションの真実 (The Secrets Behind High-Rise Condos) タワマン妻の人生模様はさまざまだね 関連記事 高級スーパーで万引きしたシングルマザーに再会……Gメンが目撃した、あまりにも切ない“その後”左目の眼球が零れ落ち……万引きGメンが見た「元カラーギャング店長VS外国人窃盗犯」の地獄絵図ドン・キホーテで1日7回万引きも!? 韓国、ベトナム、中国……Gメンが語る「外国人の大胆手口」私立高校生が「TENGA」盗んで号泣、幼稚園児の犯行も頻発――Gメンが明かす少年万引きの実態認知症患者の万引き癖、罰金の腹いせに放尿……「老害」に悩まされるGメンの葛藤 次の記事 『結婚は抽選で』大谷亮平の行動に大ブーイング >