サイゾーウーマンカルチャーインタビューユニクロがワコールを凌ぐ理由 カルチャー ランジェリースタイリスト・中根菜穂子さんインタビュー ユニクロ、ワイヤレスブラ大ヒット! 市場トップの下着メーカー・ワコールを凌ぐ3つの理由 2018/10/12 16:00 インタビュー下着ユニクロ ランジェリースタイリストの中根菜穂子さん バストを支える“ブラジャー(以下、ブラ)”は、毎日頑張る女性にとって欠かせないパートナー。そんなブラを女性の元に届ける下着メーカーの中でも、長年市場のトップを走っているのが「ワコール」です。しかし近年、女王・ワコールをしのぐほどの人気を博しているのが、カジュアルファッションブランド「ユニクロ」のワイヤレスブラシリーズ。低価格路線のユニクロが高級感のあるワコールを駆逐しているようにも感じますが、もはやブラジャーのトレンドそのものが変化している様子。そこで、ランジェリースタイリストとして活躍する中根菜穂子さんに、畑違いの「ユニクロ」が市場を席巻している理由や、人気のブラの特徴について伺いました。 ■価格以外の3つの魅力 ユニクロが本格的に女性用下着の販売に乗り出したのは2008年のこと。ブラカップ付きキャミソール「ブラトップ」が登場すると、たちまち人気を集め、ユニクロの定番商品になりました。その後、16年には「ワイヤレスブラ」の販売が始まり、1,990円という価格も相まって市場を拡大しています。 「ユニクロのブラが人気を獲得した背景には、2,000円以下というリーズナブルな価格設定だけでなく『気軽に買える』『サイズがわかりやすい』『装着が簡単』という、3つの理由が考えられます」 1つ目の「気軽に買える」点は、ユニクロの接客スタイルが大きく関係しているそうです。ユニクロといえば、客から質問されて初めて店員が対応する接客スタイル。そのため、店員とのコミュニケーションが苦手な人にとっては、買いやすさを感じる要素になっているのだとか。 「ユニクロのブラは、S・M・L……と、サイズ展開がとてもシンプル。下着メーカーのブラのように、アンダーバストやカップ数を測らなくても、大まかなサイズ感でブラを購入できるのは、ユニクロならではの商品展開ですね」 また、中根さんはユニクロブラ最大の特徴は、3つ目の「装着の簡単さ」にある、と話します。 「ユニクロのワイヤレスブラは、ワイヤの代わりに柔らかいウレタン樹脂を使用して、ほどよくバストを支える構造になっています。この場合、簡単に装着できて、体のシルエットが美しくなるのが最大の特徴です。一方、機能性が高い下着メーカーのブラの多くは、体形に合ったサイズのブラを正しく装着しなければ、本来の能力を発揮することができません。その手間をかけたくない、という女性もユニクロを選ぶ傾向があるようです」 下着メーカーのブラは機能性が高い半面、着ける位置や着け方が重要なため、ストラップの調節をするなど、着けるコツをつかむ必要があります。中には、店舗で販売員からレクチャーを受けなければならないものもあり、そうした煩わしさが下着メーカーのブラから離れてしまう原因になっているはず、と中根さんは話します。 安くてカンタンと、いいことずくめに思える「ユニクロワイヤレスブラ」ですが、年齢によるバストの変化をカバーするのは難しい、とも。 「バストの安定感という面において、ワイヤレスブラでは限界があります。『エイジングを緩やかにして、バストの美しさを保ちたい』『最近、自身のバストの下垂が気になってきた』という方は、下着メーカーのブラがおすすめです」 次のページ ワコールの強みは、幅広い年齢に対応した商品展開 123次のページ 関連記事 ユニクロが抱える“3つの地雷”――「とにかく安い」「質がいい」崩壊の足音も?熊切あさ美「下着姿で四つん這い」、AKB48・小嶋「尻丸出し」芸能人のエロアピール合戦勝負下着の正解はTバック? 「独身男性が女性に身に着けてほしい下着」を調査吉澤ひとみは留置所で“すっぴん&ノーブラ”生活21日——元女囚が教える「獄中豆知識」アパレルの「過剰接客」がなくならないワケ――やたらと声を掛けるのは“時代遅れ”?