所ジョージ、坂上忍、佐藤二朗に勝機は? フジ秋の新バラエティ3本に「不安要素だらけ」の声
各局で番組改編が行われる10月、フジテレビでも新たに3番組のバラエティがスタートを切る。しかし、業界内ではすでに「不安要素を挙げればキリがない」と、悪い意味で話題のようだ。
「まず、今月22日から始まる『新説!所JAPAN』は、MC・所ジョージが日本の個性的な部分に焦点を当てていく番組です。放送されるのは同局の月曜午後10時枠で、9月に終了した『世界の村のどエライさん』に替わる番組となります」(テレビ局関係者)
『世界の村のどエライさん』は今年1月に開始したばかりだったが、視聴率不振により、わずか9カ月で終了。その前の『ちょっとザワつくイメージ調査 もしかしてズレてる?』も、2017年1月~12月までと、1年で終わっている。
「ここはかつて、SMAPの冠番組『SMAP×SMAP』が20年にわたって放送されてきた枠。16年のグループ解散とともに番組が終了して以降、後続番組は2本とも打ち切りを迎えています。局としても『新説!所JAPAN』は定着させたいでしょうが、その前進となるスペシャル番組『所&磯田 ニッポンの謎』は、今年6月にゴールデンタイムで放送されるも、平均視聴率5.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と厳しいものでした」(同)
放送枠や番組を問わず、長らく深刻な視聴率不振に悩まされているフジ。そんな中、10月12日にはファミリー層に人気が高いとされる動物番組をスタートさせるようだが……。
「動物好きで知られる坂上忍の冠番組『坂上どうぶつ王国』が、金曜日の午後7時枠で始まります。『天才!志村どうぶつ園』(日本テレビ系)は視聴率2ケタ台を獲ることも珍しくないので、『坂上どうぶつ王国』も勝機はあるものの、TBSの動物番組『トコトン掘り下げ隊!生き物にサンキュー!!』は先月、突如打ち切りになりました」(制作会社スタッフ)
同番組も、視聴率はそれなりに獲得していた。しかし一方で、子どもがペットと戯れる様子や、デヴィ夫人が“ヤンチャ”な犬を叱るために叩く姿が放送された際、一部ネット上で「虐待ではないか」と、炎上していたのだ。
「動物番組は批判も集まりやすいんです。ただでさえ坂上は好感度が低いので、視聴者の視線が余計に厳しくなるといった不安もあり、『炎上して即打ち切りなんてことにならなければいいが』と、業界内でささやかれています」(同)
だが、好感度には問題のないタレントを起用したところで、数字を稼げないパターンも。10月20日土曜日から、午後7時枠で開始する『超逆境クイズバトル!! 99人の壁』は、「Twitterが話題を呼び、人気を集めている」(芸能ライター)という佐藤二朗がMCを務めるが、8月に放送されたパイロット版『超逆境クイズバトル!! 99人の壁 夏の大花火』は、やはりゴールデンタイムだったにもかかわらず、視聴率は4.3%という悲惨な結果だった。
「そんな経緯がある番組がレギュラー化したところで、誰が見るのかと心配になります。そもそもこの時間帯に放送されていた『さまぁ~ずの神ギ問』は、8月18日の放送回で、2%台を記録するという体たらくぶり。もはや、この時間帯にフジにチャンネルを合わせる視聴習慣がついている人はほとんどいないのでは」(テレビ局プロデューサー)
この3番組は、次の改編期を乗り越えられるだろうか。