男性アイドル
いま振り返るジャニーズの“少年愛”報道【第8回】
“ジャニーズ”であるための「恐怖の儀式」――恥辱に耐えた“僕”すら拒絶したホルモン注射
2018/09/26 21:50
2005年に、元・光GENJIの木山将吾氏が上梓した『Smapへ―そして、すべてのジャニーズタレントへ―』(鹿砦社)によって、ジャニーズ事務所社長・ジャニー喜多川氏による、スターを夢見る少年たちへのホモセクハラ・性的虐待の数々が明かされた。
性的地獄にも耐えた”僕”が逃げた理由
これまでに、初代グループ「ジャニーズ」の中谷良、「フォーリーブス」の北公次、豊川誕、平本淳也ら各氏の著書によって同様の暴露が行われてきたが、木山氏のそれは、その内容と描写が、どのケースよりも生々しくリアルで、私怨の深さが伝わってくるものだった。
ジャニー氏のお気に入りとなって特別扱いを受ける代わりに、常にそばに置かれてキスをせがまれ、夜に待っているのは、執拗なフェラチオとアナル性交。そんな日々にも木山氏が耐えてきたのは、スターとして輝く日々のためだった。
しかし、光GENJIとしてポスター撮りも済ませ、いよいよデビューというときに、木山氏はジャニーズから姿を消す。好きでもない老人との地獄の性的関係に堪え続け、やっと夢がかなうというそのときに、なぜ彼はジャニーズを離れることになったのか。
同著には、その理由も克明に描かれている。
そこには、ジャニーズ事務所の異常性を語るうえで、ホモセクハラとともに囁かれていた、都市伝説ともいうべき、あの秘密が大きく関係していたようだ。