いま振り返るジャニーズの“少年愛”報道【第8回】

“ジャニーズ”であるための「恐怖の儀式」――恥辱に耐えた“僕”すら拒絶したホルモン注射

2018/09/26 21:50

”ジャニーズ系”が中性的であるために

 近年では、その限りではなくなってきているかもしれないが、その昔、ジャニーズタレントといえば、肌がキレイで中性的な顔立ちをした小柄な美少年が多かった。だからこそ、男くささを感じさせない美少年を指す言葉として、“ジャニーズ系”という言葉は一般化しているわけだ。

 しかし、男性ならば誰でも、第二次性徴期を迎えると声変わりをして声が低くなり、ヒゲやすね毛が太く濃くなっていく。当然、背が伸びて筋肉もつき、骨格はゴツゴツとした男らしさを帯びてくる。

 しかし、多くのジャニーズタレントは、二十歳を過ぎても中性的な魅力を失わない。その理由として、いつしか「ジャニーズ事務所のタレントは女性ホルモンを注射されているから」というウワサが囁かれるようになっていた。

 このトンデモなウワサの真相が、木山氏の著書で明かされていたのだ。

 光GENJIとしてのデビューが迫る中、木山氏の耳に「怖い話」が入ってきたという。


「ジャニーさんが注射打ってくるんだよね」

 聞くと、デビューするには、ある注射を打たなければならないという。すでにこのときには僕以外の全員がジャニーさんにそれをされていたのだ。

「あれって何の注射?」

「ホルモン剤とかって本当?」

「なんでホルモン剤なんか打つんだよ」


 僕らは周囲の人間に聞かれないように、ひそひそと話をしたが、やはり誰もその実態を知らないまま、ジャニーさんに強制的に打たれていたようだ。

 そんな不気味なウワサに恐怖を感じるようになった木山氏に、光GENJIでともにデビューする予定だった、諸星和己が、こんなことを言ってきたという。

「次は木山くんだから。注射打たれる番」

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