「滝沢さんはジャニーさんしか見てない」滝沢秀明引退で、ファンの失望と事務所批判飛び交うワケ
9月13日未明、突如明らかになったタッキー&翼の解散。一部のファンはジャニーズ事務所への怒りが収まらないばかりか、年内で芸能活動を辞め、裏方に回ることを決意した滝沢秀明に対しても不信感を募らせているという。
滝沢は同15日放送のラジオ番組『タッキーの滝沢電波城』(ニッポン放送)で、解散と自身の引退について「正直、まだ受け入れられないとか、心配しているとか、悲しいとか(という意見があるのは)僕も想像はいろいろついております」と、ファンの気持ちを汲み取るように言及。相棒の今井翼とも話し合い、別々の道を歩むと決まった頃、ジャニー喜多川社長から「タレント活動をやりながら、そういったエンターテインメントの世界にもう少し踏み込んでやってみないか」と、後輩育成の手伝いを打診されたそうだ。
これを受けて悩み抜いた滝沢は、「タレント活動をやりながら人の人生を触っていくっていうのは、僕はちょっと正直できないなっていうふうに思ったんですね」「人の人生を背負うとなると、やっぱり自分もある程度、覚悟を決めないとやっちゃいけないと思いまして」と、引退決断に至った経緯を説明。「もちろん自分にもファンの皆さんがいますので、ファンの方がどういう思いをするかということもスゴく考えた」というが、恩師であるジャニー社長に「恩返しをしたい」との思いが強く芽生え、ジャニーズJr.の育成やステージプロデュースを受け継ぐと、結論を出したとか。
「滝沢は同ラジオ内で『ファンの方への恩返しのつもりで、“あぁ、滝沢秀明を応援してよかったな”とか“あぁ、この男はやっぱりデカイな”とか、そういうふうに思ってもらえるような男になるしかないと、今はもうそう思っています』と、語っていました。しかし、こうした彼の決意に納得できないファンは『滝沢さんは「ジャニーさんに恩返ししなきゃ」って盲目的になってる。みんなで助け出さないとダメ』『もう滝沢さんの中にタキツバファンはいなくなっちゃったのかなぁ……もうジャニーさんしか見てないよね。私ら置き去りにされたなぁ……』と、嘆いています」(ジャニーズに詳しい記者)
こうしたファンの不満は、最終的に解散や引退に同意した事務所、ジャニー社長にも及んでおり、「ジャニーさんを喜ばせてるだけで、ファンは悲しんでるということを事務所は知るべき。プロデューサーのタッキーは応援しません」「ジャニーさん、『プレイングマネジャーにならないなら後輩育成の話はなしで』とか言ってくれたら良かったのに。スターだと思ってるなら引退させないで」「社長が社員の世話をするなんて当たり前なんだから恩返しする必要ない。タッキーなんて入所後すぐに稼いでたんだし、感謝される側じゃないの? 『今まで事務所に尽くしてくれてありがとう。これからは自由に好きなことしていいよ』って、どうして言ってあげられないの?」と、怒りが爆発している。
「解散発表当日、ファンクラブ会員のもとにはメールマガジンを通じて2人からのメッセージが閲覧できるURLが届いたものの、動画や写真はなく、メッセージカード類の発送もなかったとか。一方的な発表に加え、事務所の誠意が感じられないと思うファンも存在し、『もうジャニーズ事務所に未練はまったくない』『タキツバファンとしてジャニーズ事務所を許さない』『タレントの結婚報告はファンクラブ会員に届くのに、解散報告の手紙は出さない。もう商売に結びつかないファンはゴミ扱いか。ブラック企業潰れちまえ』と、猛バッシングしています。2016年、SMAPの解散騒動では『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)での“公開処刑謝罪”などをめぐり、事務所を批判するファンが増えました。過激化する一部タキツバファンの事務所叩きは、SMAPの解散時を思い出してしまいます」(同)
一方で、オンライン署名サイト「change.org」を通じて、「滝沢秀明さん、プレイングマネジャーになってください!」なる署名活動が始まっている。発信者は滝沢の選択を「無条件に応援することはできません」と訴え、「タッキーにはジャニー喜多川社長のお手伝いをしながらも、プレイングマネジャーとして、できる範囲でファンに姿を見せてほしい!声を聴かせてほしい!と強く願っています」と、署名活動を行う理由を綴っている。22日の締め切りまでに集まった集約結果を「嘆願書」として、ジャニー社長(ジャニーズ事務所)と滝沢(ジャニーズファミリークラブ、『滝沢電波城』)宛てに郵送するといい、要望の内容を主要マスコミ各社に送付予定とのこと。16日に立ち上げを発表し、19日午後7時台までに2,210人が賛同している。
“アイドルの滝沢秀明”を見守ってきたファンにとって、彼がステージに立つ姿が見られなくなることは、確かに計り知れないほどのショックだろう。ファンの熱意で決断が覆るとは考えにくいが、果たして……。