ダイソー、セリア、キャンドゥ……100円ショップで損しない買い方を、消費経済ジャーナリストが指南
また、「値段を100円にするために、使い切りサイズになっている商品」とは逆で、「値段を100円にするために、必要以上に量が多い商品」も存在する。
「例えばご祝儀袋は1枚当たりの単価が低いので、100円で売るために『10枚入り』で売っていることがあります。けれど、多くても1年に数回しか出番のないものですから、10枚もいりませんよね。それに比べ、コンビニでは1枚単位で売っていて、大体60円くらいからあります。1枚あたりで比べるともちろん100円ショップの方がお得ですが、1枚しか使わないのであれば、値段的にはコンビニの方がお得ということになりますよね」
どちらが得かは、使う人により変わってくるものの、考えなしに大容量を買ってしまうと、結局使わなかったり、捨ててしまったりして損をする可能性が高い。一概に「多い方がお得」とは言えないのだ。
100円ショップで「1個しか買わない」は恥ずかしくない
また、松崎氏によると、「100円ショップで1個しか買わない人」は滅多にいないらしく、「100円ショップで1個だけ商品を持ってレジにいくのは、『なんとなく恥ずかしい』と思っている人も多いようで、これもついつい、いらないものまで買ってしまう原因になっています」とのこと。予防策として、「あらかじめ買うものをメモしておき、それ以外は買わない」ことが重要だという。
「これは100円ショップ以外のお店でも言えることなのですが、1個しか必要ないなら、1個でいいんです。とにかくメモにあるもの以外は買わず、レジへ行きましょう。本当に必要なものだけ決めて行けば、迷ってウロウロする時間も短縮でき、無駄なものも買わずに済みます」
「カゴの中身を確認する」ことも有効と松崎氏。
「レジに行く前に、カゴの中身を1回確認して、見直す癖をつけましょう。『買いすぎているはず』という気持ちをもち、『本当にこれにお金を払っていいのか? なくてはならないものか?』と自問自答すると、かなり無駄が抑えられるはずです」