『M:I』最新作で骨折したトム・クルーズが、滞在ホテルの従業員に課した無茶苦茶な指示とは……
主演する大人気スパイ映画『M:I』シリーズ最新作『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』で、これまで以上に気合の入ったスタントシーンで観客の度肝を抜いたトム・クルーズ(56)。彼の長年の夢だった、成層圏ギリギリの上空7,620mから時速320kmで落下するというヘイロージャンプ(高高度降下低高度開傘)のほか、ヘリでのアクション、カー/バイクチェイスなど、危険極まりないシーンを「これでもか!」と披露。1960年代から70年代前半にかけて放送された大ヒットドラマ『スパイ大作戦』のリメーク映画として制作開始された本シリーズだが、もはやスパイ映画というより「強くてかっこいいトムを見るための映画」として、世界中のファンを大興奮させている。
本作品でトムは、ビルからビルへと飛び移るというスタントシーンにも挑戦。しかし、完全に飛び切ることができず、飛んだ先のビルの外壁に右足首を思いっきり打ち付け、骨を2箇所も折ってしまった。医師から「最低でも6カ月は安静にするべき。そうしないと、一生走れなくなるかもしれない」と警告されたトムだが、骨折してから6週間後、“まだ完全に骨がくっついていない状態”で撮影現場へ復帰。その無謀ともいえる行動に、共演したヘンリー・カヴィルは「驚愕した」と深夜トーク番組で明かしている。
「人間離れした超人」「真のハリウッド・アクションスター」と大いに持ち上げられているトムだが、現場を離れていた6週間は痛みに苦しんでいた、と米ゴシップサイト「RadarOnline」が8月24日に報道。ロンドンにある高級ホテル「コリンシア・ホテル」のベッドの上で、激痛に耐える姿はトム本人も情けないとわかっていたようで、そんな自分を見られたくないと、「ホテルのスタッフに『部屋には後ろ向きで入るように』というお達しを出した」そう。
記事によると、トムは、痛みに苦しむ情けない姿だけでなく、長年信仰している新興宗教サイエントロジーの“ヒーリング・パワー”の効果がないことがバレることも懸念していたそう。「サイエントロジーによるヒーリング・パワーで、現場にすぐ復帰」という青写真を描いていたのに、いつまでたっても痛みがとれず、歩くこともできない己の姿にトムは憤りを感じていたようで、「そんな完璧でない姿を、ホテルのスタッフには絶対に見られたくない」と頑なな態度をとったという。
そんな無茶苦茶な指示をされたホテルのスタッフからは、「リクエストされた健康食品を大量に積み上げたトレイを持っているのに、後ろ向きでドアを開けて、後ろ歩きでテーブルまで歩き、テーブルに置くことがどれだけ大変か」「清掃スタッフもトムを見ないように後ろ向きで作業にかからなければならず、悪夢のようだった」と大ブーイングが上がったとのこと。彼らはトムのことを、粗暴なホテルマンの滑稽な行動を描いたイギリスのドタバタ・ブラックコメディ『フォルティ・タワーズ』(邦題:『Mr.チョンボ危機乱発』)にちなみ、陰でフォルティ・タワーズと呼んでいたそうだ。
トムは撮影中、コリンシア・ホテルのワンフロアを貸し切っていたそうだが、骨折後はツーフロアを貸し切ったとのこと。というのも、サイエントロジーのヒーラーや医療関係者を滞在させるためで、このヒーラーの治療を受けつつ、早期現場復帰を目指したのだと「RadarOnline」は伝えている。6週間で驚異的な復帰を遂げたのは、サイエントロジーのヒーラーのおかげなのか、はたまたトムの強靭的な精神力と高いプライドのなせる業なのかは神のみぞ知る、である。
『M:I フォールアウト』では顔がアップになるとさすがに老いを感じるものの、アクションシーンは若い頃のままだとファンを喜ばせているトム。ゴシップ色の強い「RadarOnline」だけに、記事を“眉唾モノ”と見る向きも強いが、なににおいても完璧を求める彼がホテルスタッフに情けない姿を見られまいとこのような指示を出したとしても納得できる。はたして真相はいかに!?