「元極妻」芳子姐さんのつぶやき33

山口組再統合の陰で厳しくなる暴力団情勢——元極妻が語る、ヤクザがうつ病になる理由

2018/08/26 16:00

暴排の影響も、まだまだ続き……

 過剰な暴力団排除条例の影響もあって、ヤクザが生活できないというのも相変わらずです。最近は親分に脱退を申し出ても、「まあ、しゃあないわな」の一言で済む組織もあるのだそうです。

 でも、やめられる人はまだいいんですよね。たいていはやめても行くところがなく、仕事もなく、ましてや雇ってくれる人もいませんから、さらに追い込まれることになります。そうなったら、どうするのでしょうか?

 少なくない方が死を選びます。今年だけでも何人もの元ヤクザが自殺していますが、ほとんどが遺書はなく、多くの場合がうつ病など心の病気が原因のようです。実は、うつ病になる元ヤクザも少なくありません。たいていの場合は、お金に絡む問題ですね。少し前までは80年代の不動産バブルの負債など、額も大きめでしたが、最近は純粋に生活苦が多いと聞いています。ヤクザをやめたところで生活苦が解消されるとは限りませんから、行き場がなくて発作的に……という感じでしょうか。

 ヤクザと一緒にするのも失礼ですが、元プロ野球選手の清原和博さんも自著『告白』(文藝春秋)で、重いうつ病と戦っていることを告白されていますね。清原さんといえば「番長キャラ」ですが、実際にはマジメで繊細な方だと伺っております。見た目はコワモテでありながら、意外にデリケート系も多いのが裏稼業の世界なのです。

 もっともオットは生前「まあ、うつのヤクザも珍しくないけど、『うつ病だったことにされて殺された』ヤツも多いんじゃないの?」と言っていました。確かに昔は、けっこうヤクザも人を殺してましたから。今回は、不穏なお話でスミマセン。


最終更新:2018/08/26 16:00
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