売春宿でODしたラマー・オドム、脳卒中12回と心臓発作6回の瀕死状態だった……
3年前の2015年10月13日に、ネバダ州の売春宿で麻薬や勃起不全治療薬を過剰摂取(OD)して、意識不明となった元プロバスケットボール選手のラマー・オドム。
当時、米エンタメサイト「E! News」は、救急搬送された病院の関係者からの情報として「脳の血管に血栓が詰まり、虚血性脳卒中を起こしたよう」「助かっても脳障害が残るだろう」と報道。人工呼吸器なしには生命維持できないような最悪な状態で、病院に駆けつけた元妻クロエ・カーダシアンは後に「余命4時間だと告知された」と回想。それほど絶望的な状態だった。
しかし3日後の16日、ラマーは目を開け、ベッドの横にいたクロエを認識。19日にヘリでロサンゼルスの病院に転院した後も順調に回復し、16年1月に退院。2月には、クロエの姉キムの夫であるカニエ・ウエストのブランドのショーに、カニエと共に登場。しっかりとした足取りで階段を下り、周囲の人と談笑する彼は目立った後遺症もないようで、世間は「奇跡だ」と仰天していた。
その3カ月後、リアリティ番組『カーダシアン家のお騒がせセレブライフ』で、カーダシアン姉妹が「ラマーが昏睡から覚めた後、しばらくは意思表示できず、会話も困難だった」「カニエは“音楽で治せる”と主張し、病室に通い、ラップし歌い続けた。そしたら、ラマーの状態がどんどんよくなって」「ラマーは、“カニエの音楽に救ってもらった”と感謝してるの」と明かした。
その後、ラマーはクロエと正式に離婚。酒や薬物に再び手を出していると報じられたこともあったが、現在19歳になる娘から強く勧められたこともあり、ラマーは真剣に断薬に挑んでいる。メディアで依存症の怖さを訴えたり、中国リーグで現役復帰することを発表したり、自伝を書いたり、最近は彼に関するニュースも多い。
そんなラマーが、人気コメディアン、ケヴィン・ハートのYouTubeシリーズ『Cold as Balls』に出演。208cmのラマーと163cmのケヴィンは、それぞれ用意された「氷が大量に入った水風呂」に入り、頭が冴えた状態でトークを展開。ケヴィンのリードで、和気あいあいと会話が進んでいった。
まずは、選手人生を振り返った後、話題は人生が転落したこと、ODで意識不明になった時のことにシフト。「ガチで死にかけたんだという意識はある?」と聞かれたラマーは、「もちろんさ。どの医者からも奇跡だと言われているし」と天を仰ぎ、「脳卒中を12回、心臓発作を6回。昏睡状態の時に見舞われたんだぜ」と告白。コメディアンとしての表情を作っていたケヴィンは思わず真顔になり、両手で頭を抱え、絶句。しばしの沈黙の後、「ガッデム!」「正直、そこまでひどい状態だったとは思わなかったよ」と、ほほ笑むラマーを見つめた。
番組では、ラマーは少々やせ気味なものの、アスリートらしい肉体を披露。ネット上では「まだまだ中国リーグで活躍できるに違いない」と期待する声も上がった。
奇跡的な回復を遂げたことの意味を考えているというラマー。これからも断薬し続け、幸せな人生を送ってほしいと願わずにはいられない。