[短期連載]天理教のツマ、「宗教合宿」2泊3日潜入記【番外編・おぢばがえり】

天理教、22万人の信者が集う「おぢばがえり」に潜入! 「祭りじゃない祭り」の目的は

2018/08/22 21:00

 天理教の合宿潜入から、はや半年以上たった6月。夫側の家族グループLINEに、義母からメッセージがありました。

<今年の「こどもおぢばがえり」は7月末ですよ>

天理教の「夏祭り」は「祭りじゃない」!?

天理教、22万人の信者が集う「おぢばがえり」に潜入! 「祭りじゃない祭り」の目的はの画像1
JRの天理駅

 夫の実家へ帰省するたびに聞いたことがあるこの単語、「こどもおぢばがえり」。以前、夫に聞くと、

「きぐるみのパレードやアトラクションがある、天理教本部で開催される子ども向けイベント。毎年、両親兄弟その子どもたちのほか、近所の子どもたちも誘って、天理市までマイクロバスで行く」

 と教えてくれました。その説明を自分なりに解釈すると、「子供向けの露天がたくさん出た、天理教の夏祭りってことなのかな?」と、駅前通りを交通規制して歩行者天国にするような、地元の夏祭りを想像していました。


「よし、今年こそ天理教のお祭りに行こう」

 夫にそう言うと、

「え! 行くの!?」

 と、驚くのですが、それが「またナメてかかっているでしょう!? 違うからね! あなたが想像しているようなのとは!」といった口調なのです。そしてしきりにこう言います。

「さっきからお祭り、お祭り、って言うけど、違うから。お祭りじゃないんだよ」


「え。お祭りじゃないの? じゃあなんなの?」

「うーん」

 いや、うーん、じゃなくて。どうも説明が難しいようです。もうらちが明かん。教えてグーグル先生! と、スマホに頼るも、全貌は見えてきません。が、いろいろとアトラクションがあることはわかりました。

「忍者屋敷とか、演劇とか、いろいろあるんだね。忍者屋敷に行きたいな」

 楽しげに予定を練ろうとすると、夫が水を差します。

「いや、行く場所は決まっているから。忍者屋敷に行くかどうかわからないよ」

「決まってるって、なに?」

「団体行動が基本なの。うちらだけここに行きたいから行く、とかができないの」

「?? なんで? 普通に、『じゃ、うちらこっちに行ってきます。のちほど〜』って言えばいいじゃん。お祭りなのに、行きたいところに行けないの?」

「だから! お祭りじゃないんだって!」

「お祭りじゃなかったらなんなんだよ!」

「うーん」

 もうなんなの!

 こどもおぢばがえりがお祭りか否かで、一触触発状態のわが家。おやがみさま、わたしたちをたすけたもう!

 そのときでした。夫がハッとひらめくのです。

「わかった。オリエンテーリングだ。オリエンテーリングだよ! そうだそうだ、それだよ!」

東京ディズニーランド(R) ディズニー夏祭り 2018