カルチャー
「ソーシャルトレンドニュース」佐藤由紀奈さんインタビュー
小松菜奈や中条あやみがお手本! ファッションで“アンニュイ”を気取る女子にイラつくワケ
2018/07/28 15:00
では、誰もがアンニュイ女子になれるのかというと、そんなことはない。自然なアンニュイを演出するには、ある程度の才能とセンスが必要になってくる。
「人は誰しも、自分を見てほしい、知ってほしいという欲求を持っています。なので、自分を見せないという縛りは、いざ実践してみると、なかなか難しいものです。どこかで本来のキャラクターや人間味が出てしまうんです」
アンニュイ女子に、リアリティや生活臭は禁物。さらに、各SNSとの親和性にはバラつきがあるという。
「インスタグラムとの親和性は高いと思います。写真1枚でアンニュイな世界観を表現できますし、フィルター加工をすれば、より雰囲気が出せます。一方、Twitterとはあまり相性がいいとはいえず、連投すると、アンニュイというよりメンヘラっぽいイメージがついてしまいます。また、アンニュイ女子は自分を多く語らないので、テキストベースのブログともあまり相性がよくないです」
ある程度の技量とセンスなしには、アンニュイ女子にはなれないということがわかった。ただし、アンニュイ女子の持つ「気だるさ」が許容されるのは20代までで、それ以上になると単なる「精神的に未熟な人」と思われてしまう恐れもある。ブーム真っただ中のアンニュイ女子ではあるが、安易に乗っかるのは避けるべき。くれぐれも、セルフプロデュースを間違えないように気をつけたい。
(島野美穂/清談社)
最終更新:2018/07/28 15:00