サイゾーウーマンカルチャーインタビュー“アンニュイ女子”にイラつくワケ カルチャー 「ソーシャルトレンドニュース」佐藤由紀奈さんインタビュー 小松菜奈や中条あやみがお手本! ファッションで“アンニュイ”を気取る女子にイラつくワケ 2018/07/28 15:00 インタビューSNS 最近、SNSで見かけるようになった、気だるげな表情、物憂げなまなざしのアンニュイな女子たちの自撮り。意味がありそうでなさそうな言葉を並べて、どことなく奥行きを感じさせる演出が増えているように感じる。なぜ今、アンニュイが人気なのだろうか? そもそも、アンニュイとは一体何なのか? ■がっついたり、しゃかりきでいるよりも、自然体で生きることへの憧れが強い 一歩間違えると、ただの痛い人・不思議な人なのだが、どうやらアンニュイ女子はそれなりにモテるらしい。その魅力とブームの秘密を、SNSカルチャーの専門家に聞いた。 「全てを見せないこと。それがアンニュイ女子の定義だと思います」 こう話すのは、女子のファッションや生態、SNSでのポジショニングなどに詳しい「ソーシャルトレンドニュース」の佐藤由紀奈さん。ただ単に無愛想だったり、人間味がなかったり、表情がないということとは違うのだという。 「不器用で自分を表現するのが苦手、という前提があるのがアンニュイ女子です。けれども自分の奥行きを自然に演出し、他人には見せない引き出しがたくさんあることを暗に示すのが得意なんです」 わざとらしさが少しでも見えたら、“ファッションアンニュイ”だということがバレて、たちまち見る人をしらけさせる。本物のアンニュイ女子は、たとえば部屋の片隅を何気なく撮った写真でさえも、ポエムを添えてアップすることで、何か意味があるように見せられるのだ。 また佐藤さんいわく、アンニュイ女子の特徴として、全体的に動きや話し方がスローテンポで、瞬きの速度まで遅いという点が挙げられるという。 「最近の若い世代は、がっついたり、しゃかりきでいるよりも、自然体で生きることへの憧れが強いです。自分のペースで行動して、周りにとらわれない生き方を示しているところが、アンニュイ女子が支持されている理由ではないでしょうか」 ■なぜか想像力をかき立てる、アンニュイな女たち アンニュイ女子は、相手の想像力をかき立てる何かがある。芸能界でいえば小松菜奈や中条あやみらが、アンニュイ女子の代表的存在だろう。雑誌で見る彼女たちは、あまり笑わず、ミステリアスな写真が多い。ドラマや映画でも謎めいた美少女役がよくハマる。ところが、バラエティで見る彼女たちは、まったく違う表情を見せるのだ。 「『しゃべくり007』(日本テレビ系)に出演したときの小松菜奈さんは、特技のダミ声を披露して視聴者を驚かせました。こんな面白い一面があったんだというギャップですよね。アンニュイ女子が明るく振る舞うと、そのギャップで世間の評価は何倍も高くなるのが強みです」 中条あやみも、MCを務める『アナザースカイ』(同)でたびたび不思議な発言をしては独特の笑いを生み出している。佐藤さんによれば、乃木坂46や、欅坂46のメンバーにもアンニュイ女子が多いという。 「西野七瀬さんや白石麻衣さんも、パフォーマンス中は真剣な表情が多いので、その分、笑顔の価値が高まります。これまでのアイドルというと、いつも笑顔で妹的なキュートさが求められていたように感じますが、彼女たちは普段は感情を出さないことが多いため、作り込んだかわいさやあざとさが見えません。『今時』や『流行』を意識しすぎていないのがいいのだと思います」 「あの子には絶対何かある」と思わせ、何かのタイミングでその部分をあえて見せることで、同性も気になる存在へと昇華されるのだ。 次のページ ファッションアンニュイは、なぜ嫌われる? 12次のページ Amazon 小松菜奈1st写真集「Trabzon」 (Angel works) 関連記事 小松菜奈、SNS女子を信者化させるインスタ――“あこがれ”を呼ぶ“嫌われない”投稿の妙華原朋美、突然SNS削除の怪――会社会長との縁切れ「経済的に困窮」「引退」のウワサも?朝ドラ『半分、青い。』脚本の北川悦吏子、SNSでの“持論展開”で「ウザすぎ」「作品に集中させて」「髪が汚い!」「ブランド自慢?」“インスタ映え”狙いを見透かされた女性芸能人5名「こんな時にキメ顔?」「神経がやばい」震災後SNSで“不謹慎”叩きされたタレント3人