カルチャー
[女性誌速攻レビュー]「GINGER」8月号

男性に対しては奥手だけど「膣トレ」はする!? 「GINGER」女子、恋愛観とセックス観の乖離

2018/07/08 16:00

 続いて見ていくのは「実はみんな抱えてる! 恋愛コンプレックス」です。これまで恋愛企画の少なかった「GINGER」ですが、今年度に入ってからチラホラと恋愛企画を入れ込んできています。しかし「経験ナシ、出会いがない、そもそも面倒くさい…!?」「大人になったら、自然に恋をして彼ができて、当たり前に結婚していると思っていたのに……」というキャッチコピーからも「GINGER」女子が恋愛に対して苦手意識を持っている様子が窺えます。

 アンケートの結果からも「恋愛に対して、コンプレックスを持っている」と回答した読者が7割強を占めました。そのコンプレックスの内訳を見ていくと1位に「体に自信がない」、3位に「顔に自信がない」という回答がランクイン。「顔よりも体に自信がないと語る人が多いのには少々びっくり」と編集部もコメントしていますが、2位に「傷つくのが怖い」、4位に「恋愛経験がないから怖い」、そして9位に「男の人が怖い」という回答が入ってくるあたり、「GINGER」女子はアラサーにしては相当オクテで、年相応の恋愛関係を築くことに対して消極的なのかもしれません。

 また心理カウンセラーの堀越友子さんは「昔に比べて恋の相談自体が減っている」と言い、「今の世の中、女子同士やひとりでも楽しめることがたくさんある。恋愛に苦手意識がある人にとっては、無理して恋をしなくても、人生がそれなりに楽しく送れる」のではないかと恋愛離れの理由を指摘しています。

 しかしこの企画、アンケート結果に対する男性陣たちの本音座談会まで開いておきながら(内容はクソ)、「GINGER」女子たちのコンプレックスや現状を分析&解説しただけで、結局どうしたらいいのかという結論が出ないまま、尻切れとんぼで終わっているんです。何ていうか、「GINGER」女子がそもそも恋愛をしたいのかしたくないのか、というところから、企画を考えていかなければいけないのではと感じました。

 恋愛が苦手だから最初から諦めてしまっているのか、恋愛以外の仕事や趣味の方が楽しく充実しているので特に欲していないのか。前者であれば、もっと読者の気持ちに寄り添って解決策を提案してほしいですし、後者であれば、アラサー女性誌だからって中途半端に恋愛企画を入れる必要もないので、これまで通り、ファッションや趣味企画に力を注いでほしいものです。

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