「1日100錠」「ドス黒腸」女性に多い下剤依存の実態は!? 便秘の医師が「自律神経を整える」食事術を伝授
――ちなみに、「便秘にはヨーグルトがいい」というイメージがあるんですが、やはりいいのでしょうか?
小林 はい。ただ、ヨーグルトには、その人自身の腸内環境によって合う/合わないがあるので注意が必要です。ヨーグルトは、メーカーによって含まれる菌が異なるんですよ。ヨーグルトに含まれる菌自体の作用云々ではなく、既存の腸内細菌が刺激されて、活性化するかどうかがポイントになります。たとえるなら、ヨーグルトに含まれる菌って“転校生”みたいなもの。その転校生が、クラス(腸内細菌)をざわつかせるようなイケメンなのか、そうではないのかといったイメージですね。自身の腸にとってイケメンの転校生となる菌の入ったヨーグルトが、合っている種類というわけです。合うヨーグルトであれば、便がバナナ状になったり、肌が明るくなったりします。2~3種ほどのメーカーを食べ比べれば、すぐに合うヨーグルトが見つかると思いますよ。
――低炭水化物ダイエットがはやっていますが、そのような食事法はいかがですか?
小林 炭水化物にも食物繊維が入っているし、抜くと肝臓に大きな負担もかかってしまうので、適度に摂取するべきだと思います。朝食は普通に摂って昼夜は減らすなど、全体的なバランスで調整すれば食べても太りませんよ。そもそも、何かを抜くような食事法は、自律神経を乱れさせて、かえって太ったり健康を害したりするので、健康的に痩せるには、毎日3食バランスよく、「楽しく」食べることが大切です。
『自律神経を整える最高の食事術』(宝島社)著:小林弘幸先生
自律神経研究の第一人者である順天堂大学医学部の小林弘幸教授が解説する、肥満や疲労、体の不調で悩む人に向けた食事メソッド集。「休日の夕食は2時間かけてゆっくりと」「間食は必ずしも絶対悪ではない」「好きなものを食べるのはOK」など、今日からすぐに実行にできる食事術が目白押し。レシピ集ではなく“食事のとり方”がテーマの1冊なので、「料理は苦手」という人にも最適な1冊となっている。