降板時にデス・パーティーを開催!? 『ウォーキング・デッド』の興味深いトリビア10選(後編)
8.ジュディス役を演じるのは複数の子役たち
主人公であるリックの妻ローリが命を懸けて出産したジュディス。自分の子どもではない可能性が高いものの、リックは娘のために崩壊する心を必死に立て直し、前に進む。まだまだ小さな幼児だが、番組にはなくてはならない「希望」を象徴するキャラクターでもある。
通常テレビドラマにメインキャラクターとして登場する子役には、双子がキャスティングされ、交互に撮影を行う。しかし、『ウォーキング・デッド』は一定に時間が進んでいくわけではないため、子役の成長が追いつかない。そのため、エピソードごとに合う月齢/年齢の子役を用意し、18年4月までに16人の子役がジュディス役を演じてきた。人気ドラマ『ストレンジャー・シングス』で愛らしいホリー役を演じている双子の子役アニストン&ティンズリー・プライスもジュディスを演じていた。
9.『ブレイキング・バッド』後の世界が舞台!?
米3大ネットワークの1つNBC、『Sex and the City』などの大ヒットドラマで知られる人気ケーブルチャンネルのHBOから放送を断られ、『マッドメン』と『ブレイキング・バッド』で知名度を上げたケーブルテレビAMCに拾われた『ウォーキング・デッド』。クリエーターやプロデューサーたちは、AMCへ感謝の気持ちを込めて『ブレイキング・バッド』が前日譚だと匂わすような演出を細かくちりばめられている。『ブレイキング・バッド』は、余命わずかな高校教師が家族に財産を残すため、麻薬精製という危険な副業に手を出すという内容。
『ウォーキング・デッド』シーズン2で、ダリル・ディクソン(ノーマン・リーダス)が負傷して苦しむTドッグに、兄メルル(マイケル・ルーカー)の荷物の中から鎮痛剤をあげるというシーンがあるのだが、その袋の底に青いクリスタルのようなものが入っている。『ブレイキング・バッド』視聴者ならこのクリスタルを見て、「主人公ウォルター(ブライアン・クランストン)が密造していた麻薬ブルーメスだ!」と、ピンときたことだろう。
また『ウォーキング・デッド』シーズン4では、メルルがブルーメスの売人について、「誰のことも“ビッチ!”と呼ぶ男だった」と説明。『ブレイキング・バッド』に出てくるジェシー(アーロン・ポール)の口癖は、ズバリ「ビッチ」。そのことから「メルルはジェシーからブルーメスを購入していたに違いない」と話題になった。
ほかにも、『ブレイキング・バッド』で登場した車を『ウォーキング・デッド』シーズン1で登場させるなど、『ブレイキング・バッド』を思い出させるシーンが多いことから、ファンの間で「ブルーメスが人々をゾンビ化させたのでは?」という説が流れるように。米カルチャーイベント「コミコン」で、ファンが『ウォーキング・デッド』の原作マンガの作者ロバート・カークマンにこの説の真偽を問いかけたところ、彼はすごくうれしそうな顔になり「あぁ、そうなんだよ」と冗談めかして答え、ファンを大喜びさせた。