消えたアビーのタトゥー、親族だらけの現場……あなたが知らないドラマ『NCIS』の7つのトリビア
6.マーク、自分の工具を持参し、ボート製作シーンを撮影
自宅の地下室を工房にし、趣味は日曜大工という設定のギブス捜査官。ボートを造っているシーンでは手慣れた腕前を見せていたが、それもそのはず。演じるマーク・ハーモンは大工仕事が大の得意なのだ。
豪大衆紙「ヘラルド・サン」によると、マークは高校生のときの大工のバイトで技術を身につけたのこと。『NCIS』のプロデューサーにその話をしたところ、「ぜひ脚本に入れよう!」と話が進み、「ギブスのボート造りシーン」が誕生したのだった。マークは、「ボート造りに関しては素人なんだ。飛行機とはまったく違うからね」と謙遜しつつ、「でも、同じ木材だからねぇ。質感や感触、匂いとは一緒だ」と楽しみながら撮影したよう。
そのボート造りシーンには、しっくりくる自前の工具を持参したのだとか。ちなみに彼は、72年製のキャンピングカー「エアストリーム」を自身の手でトレーラーに大改造。控え室として大切に使用している。
7.撮影現場では番組クリエーターの親族が大勢働いている
キャストや撮影スタッフに愛されている『NCIS』製作総指揮のドナルド・P・ベリサリオ。名字でわかる通り、イタリア系の彼は親族を大切にする男としても有名である。
最初の妻との間にもうけた4人の子のうち、デヴィッド・ベリサリオはドナルドが手掛けた『犯罪捜査官ネイビーファイル』『NCIS』のプロデューサーを経て、現在は『NCIS:LA ~極秘潜入捜査班』のプロデューサーを務めている。娘のジュリー・B・ワトソンも『犯罪捜査官~』時代からプロデューサーとして父を支え、現在も『NCIS』のプロデューサーを務めている。
2番目の妻との間にもうけた息子マイケル・ベリサリオは、『犯罪捜査官~』と『NCIS』に出演。3番目の妻との間にもうけた娘トローヤン・ベリサリオは、『犯罪捜査官~』でエリン役を演じ、『NCIS』には別キャラのサラ・マクギー役として出演した。現在の妻(4人目)である女優のヴィヴィアン・ベリサリオの連れ子ショーン・マーレイも『犯罪捜査官~』ではダニー役を演じていたが、『NCIS』ではメインキャラのティモシー・マクギーとして活躍。ショーンの弟であるチャッドは、『NCIS』のプロデューサーを経て、現在は『NCIS:LA ~極』のプロデューサーを務めている。
また、ヴィヴィアンは、『NCIS』シーズン1~3まで「ミステリアスで赤毛が印象的な、ギブス捜査官の恋人らしき女性」を演じていた。
ちなみに『NCIS』の主人公ギブス捜査官のフルネームは、「リロイ・ジェスロ・ギブス」だが、リロイは兄弟の名前、ジェスロは父親のミドルネーム。ドラマのあちこちからドナルドの家族愛が感じられる。