カルチャー
ゲップまで強要
『イッテQ!』いとうあさこへの「オナラ強要」はコンプライアンス的にどう? 弁護士が解説
2018/05/27 19:00
山岸氏は、現在のテレビ界全体において、こんな“矛盾した事象”を見ることができるという。
「パワハラ・セクハラ以外にも、『やりすぎでは?』という番組はあるかもしれません。しかし他方で、昔は裸やグロものが平気で映っていたが、最近では見かけなくて残念、などとよく言われます。これらの、一見すると矛盾とも感じるような事象は、結局のところ、『時勢に合わせ視聴率を失わないように』、しかしながら『視聴率を上げるために』という観点から、各キー局の番組編成会議などが、さまざまなリサーチ結果などから調整しているため生まれているのではないでしょうか」
テレビ局にとって、確かに視聴率は命。そんな中「『やりすぎでは?』という番組が、視聴率を失い淘汰されていくか、それとも世間に好まれて高視聴率を出すかは、その時勢の総体的な意見が決めるもの」と山岸氏は語る。だからこそ、「そういったリサーチをしているテレビ局に対して、視聴者側が一件一件“コンプライアンス違反かどうか”を騒ぎ立てる必要はない」という意見をとるそうだ。
確かに、“コンプライアンス違反”という言葉が独り歩きしている感は否めないが、実際に番組を見るのは視聴者自身。テレビ局が“コンプライアンス”について熟考しているのであれば、視聴者側も“コンプライアンス”とは何か? について知ることは大切なのかもしれない。
最終更新:2018/05/27 19:00