こぶし大のチンコがボロリ!? 碧眼イケメンの“逆サプライズ”に失神寸前の「肉弾バトル」
なぜかここで優しさを発揮してしまい、それを口で愛撫。太さが小さめのこぶしくらいかな、顎がつらいし、まあ、汚いところなんで、鼻を突くようなニオイするし。ロマンチックなムードは完全に消えました……。
しばらく無の境地で舐めていると、今度は彼が愛撫の番なのか、私の胸の谷間に服も脱がさず顔をうずめ、「フガフガ」としたらいきなりパンツを脱がせてきた。ガサゴソと自分のカバンからコンドームを取り出し(母国から持ってきたであろう洋モノのコンドーム)、せっせとつけると、ためらいもなく全然濡れていないアソコにその山芋的なものをガツン‼
「ちょっとまって! 濡れてないから! まず指入れて」などと指示すると、人差し指を2、3回ピストンさせて、また山芋ズドーン。
「早く挿れたい!」と言うので、もう私も何も期待せず、我慢。
とにかく痛い、無理やり押し広げられる感じで、ほぼ処女喪失と同じ痛みを歯を食いしばって耐えました。そんな中、デヴィットは「ガルルルルルル」と猛獣のようにうなり、なぜか私の顔を両手でガッとおさえてヒーヒー言い始める……情熱的じゃない、これじゃない、と思っていたら「ウッ」という声が聞こえ、終了。
……まあしかし、山芋でもイケメンだし、Hなんてこれから2人で開発していけばいいんだし、身体のたるみも愛があればかわいく見えてくるさ。なにより恋人ができたことがうれしくて、たばこを吹かす彼に寄り添ってイチャイチャしていたら、彼がこんな提案をしてきた。
「あのさ、僕は中国に彼女がいるんだ。だから君は、セカンドってことでどう?」
……まさに私は、天国と地獄をいったりきたり。当然私は怒って、
「何言ってんの!? 無理に決まってるでしょ! あんたみたいな不誠実な人、ついていけない!」
するとデヴィットは悪びれもせず、
「僕は誠実だよ。ちゃんとこうやって話したし」
(後日述べたいと思いますが、外国人の言う「誠実」は独特の“外国人基準”があります)
「じゃあHする前に言えばいいのに」
「誘ったのは君の方からだろう」
このクズっぷり。完全に冷めた私は、
「じゃあもう帰ってくれない? 明日友達と会う用事があるし」
「友達って、男?」
「そうよ。ドイツ人」(1、2話目に登場するフリードリヒ先生。ふられたけどお友達)
すると、デヴィットはドイツ人のことをdisりはじめ、ブロンドで目が青い自分の方がうんと魅力的だとのたまった。「そんな山芋とおっぱいぶら下げて、どの口がそんなことを言うんじゃ‼︎」……とは言いませんでしたが、私は静かにキレてさっさと彼を追い出し、強めのシャワーを浴びたのでした。
外国人との初めてのHが悲惨すぎて、もう次にいけないんじゃないかと心配してくれる読者の方もいらっしゃるかもしれませんが……。いえいえ、全然大丈夫。ちょっとヘンなのに当たっちゃったな程度で、その夜からまた出会い系サイトで次の王子様を探し始めましたよ。次回につづく!
(隔週火曜日・次回は5月15日更新)
<著者プロフィール>
音咲椿(おとさき・つばき)
男性向けグラビア誌編集長を経て、ポット出版社刊「女の子×女の子のためのエロチックブック・Carmilla」にてイラスト・漫画家デビュー。
単行本「イケメン外国人たちとベッドで異文化交流した結果。」(ぶんか社刊)好評発売・配信中。テレビ出演多数。