「オタク的には共感しまくり」? 『花のち晴れ』第2話でもっとも視聴者を沸かせたシーンとは……
杉咲花主演、King&Princeの平野紫耀共演の連続ドラマ『花のち晴れ~花男 Next Season~』(TBS系)。4月24日放送の第2話の視聴率は7.9%となり、初回の7.4%から0.5ポイントのアップとなった(いずれもビデオリサーチ調べ、関東地区)。本作は、神尾葉子の人気マンガ『花より男子』(集英社)の新章として『少年ジャンプ+』(同社)で連載中の同名マンガが原作。前作から10年後の英徳学園が舞台となっているラブストーリーだ。
英徳学園にかつての栄光を取り戻そうと結成された「C5(シーファイブ)」。学園でカリスマとして崇められている、神楽木ホールディングスの御曹司・神楽木晴(平野紫耀)が中心メンバーで、セレブが通う学園にふさわしくない庶民に退学宣告をする“庶民狩り”を行っている。高等部2年の江戸川 音(杉咲花)は、かつてはお金持ちのお嬢様だったが、父が経営する大手化粧品メーカーが倒産し、今は、母・由紀恵(菊池桃子)と2人、古いアパートで貧乏暮らしの“隠れ庶民”。音の婚約者は、英徳学園のライバル校で人気上昇中の桃乃園学院の生徒会長・馳 天馬(中川大志)で、音は天馬の継母・利恵(高岡早紀)から「18歳になるまで英徳学園に通うこと」を結婚の条件にされているため、庶民狩りに怯えながら英徳学園に通っている。
第2話でも相変わらず庶民狩りを続けている晴だが、第1話で音に“本当はビビりでヘタれ”という弱みを握られてからというもの、庶民狩りに迷いが生じるなど様子がおかしい。「昨日からずっと江戸川の顔が離れねえ」「俺にメロメロに惚れさせて、バッサリ捨ててやる」とイライラする晴に、幼なじみの平海斗(濱田龍臣)が「江戸川に惚れたのではないか」と指摘しても、“庶民”に恋するわけがないと一向に認めない。晴は海斗のアドバイスに従い、“音をこらしめる”という名目でデートに誘うことに……。
超セレブがゆえ、音や音のバイト仲間のことを「庶民」「貧乏」とバカにし、第1話では性格にかなり難ありと見られた晴だったが、第2話の後半では自分の恋心に気づき、音に「オレじゃだめか」「オレなら悩ませない。気を使わせたりさせねえ」と素直に思いを伝えていた。音はまだ晴の気持ちに気づいていないが、晴は男としてどんどん成長しているように見える。
視聴者からも「最初は微妙だと思っていたけど、今回はときめいた」「おもしろくなってきた」「演技も悪くない」「意外と演技上手」と、改めて評価されたようだ。
そんな中で視聴者をもっとも沸かせたのは、晴と音のデートで訪れた「道明寺邸」のシーン。これは、『花より男子』の登場人物である道明寺司の邸宅で、かつてカツアゲされているところを助けてもらって以来、晴は道明寺に憧れを抱いているのだ。偶然にも道明寺邸に入ることができた晴は、記念写真を撮ったり、「体の細胞全部使ってこの空間を味わってるんだよ」と道明寺邸の空気を吸い込んだりと大満喫。「道明寺オタクの晴くんを推せる」「平野くんの演じるキャラってただの道明寺オタクなんだなって思ってきてだんだんかわいくなってきた」「ハルト生粋の道明寺オタク」「晴の道明寺愛セリフ、オタク的には共感しまくり」と、ジャニーズファンが多いこともあってか、晴の行動に目を細めた視聴者が多いようだ。
まだ知名度が低く視聴率には苦戦しているようだが、ストーリーのなかで晴が成長していくように、平野も役者としてどんどん吸収し成長しているように見受けられる。ネット上では『花より男子』と比べる声も多いが、目先の数字で判断するのではなく、今後をあたたかく見守っていきたい。