カルチャー
インタビュー

“関ジャニ∞・渋谷すばる退所”に絶望するエイターへ――臨床心理士が「心の回復法」を助言

2018/04/19 16:05

 渋谷の脱退・退所劇で、よく比較されているのがSMAPの解散だ。解散を最終決定したのはメンバーだとしても、そこに至るまでには、事務所関係者が深く関与しており、いまも多くのファンが「SMAPは事務所に解散“させられた”」と憤っている。一方で渋谷は、自らの夢を追うために脱退・退所の道を選んだ。事務所とメンバーもこれを了承し、会見を開いてファンにもちゃんと報告していることから、ファンは事務所に憤ることすらできないのだ。

「確かに、怒りという感情は悲しみをごまかします。何かに対して怒っているときは、悲しみを忘れられるんです。SMAP解散のときは、怒りという感情に流れたファンの方も多かったと思いますが、確かに渋谷さんのケースでは、怒りの対象を見つけにくい。ただ、受け入れがたい現実を乗り越えていくプロセスには、怒りでごまかすより、切なさを噛み締めつつ、その中に希望を見つけていくのが、立ち直りは早い。渋谷さんが、“怒りの対象を見つけにくくする”ような対応を取ったのも、私はファンの方への愛情ではないかと思います」

 ちなみに、“人生の一部”と思う人が去った際の心の傷は、どれくらいの期間で回復するのだろうか。杉山氏いわく「人それぞれ、また愛情の深さによっても違ってきますが、私の経験値と鬱病の研究によると、2年くらいかかると思った方がいい」とのこと。ただ、先述のように、渋谷の脱退まであと3カ月、退所まで8カ月ある。関ジャニ∞としての渋谷、そしてジャニーズアイドルとしての渋谷をしっかり受け止めつつ、ファンがモーニング・ワークすることで、心が回復する期間は短くなるそうだ。

 渋谷は、自分の言葉で“次のステップに行く”ことをファンに表明した。杉山氏はその点に触れつつ、「ファンの方は『私もすばると一緒に、6人になった関ジャニ∞と一緒に、次のステップに行く。一緒に成長する』と考えると、心の回復につながるかもしれません。渋谷さん、そしてメンバーが、ちゃんと自分たちの言葉で伝えてくれたというのは、ファンの方たちがちゃんと“愛されている”証拠です」と語る。

 今年の12月31日、晴れやかな気持ちで渋谷をジャニーズから送り出せるよう、ファンもいま一度、自分の心と向き合ってみてもいいのかもしれない。

最終更新:2018/04/19 16:06
アクセスランキング

今週のTLコミックベスト5

  1. 幼馴染は一卵性の獣~スパダリ双子とトロトロ3人生活~
  2. 耽溺ホテル~5年ぶりの再会、抱かれたらもう逃れられない~
  3. エッチな小西さんと陰キャラな内田さんの社内恋愛事情~地味な経理男子の身体はXLサイズでガテン並み!?~
  4. 幼なじみアイドルは初恋を手放さない~深夜2時の甘とろマネジメント~
  5. 硬派な漁師は妻(偽装)を隙あらば抱きたい
提供:ラブチュコラ
オススメ記事
サイゾーウーマンとは
会社概要
個人情報保護方針
採用情報
月別記事一覧
著者一覧
記事・広告へのお問い合わせ
プレスリリース掲載について
株式会社サイゾー運営サイト