『ワイルド・スピードICE BREAK』は合成確定! ドウェイン・ジョンソン、ついにヴィンとの不仲認める
この発言を受けて、メディアはドウェインがムカついている「キャンディ・アス」探しに躍起に。共演シーンの多かったジェイソン・ステイサムか、大御所俳優のカート・ラッセルか、モデル上がりのタイリース・ギブソンか、飄々としているラッパーのリュダクリスか、クリント・イーストウッドを父に持つ坊ちゃん俳優スコット・イーストウッドかと、出演した俳優ほぼ全員の名前があがった。
そんな中、有力メディアは「キャンディ・アスはずばり、ヴィン!」だと、こぞって報道した。大手ゴシップ芸能サイト「TMZ」はヴィンとドウェインが「創作に関して意見がぶつかり合った」、人気芸能誌「People」は「ドウェインが撮影に遅刻しまくっていたのが原因で、ヴィンと仲が悪くなった」、老舗業界誌「The Hollywood Reporter」は「7作目(『SKY MISSION』)の撮影中に、ヴィンが自分のトレーラーに1日中こもっていた日があった。その時から、ドウェインは彼に嫌悪感を抱くようになった」、大手紙「ニューヨークポスト」の芸能ゴシップ版「Page Six」は、「ドウェインと一緒に撮影する日に限って、ヴィンは遅刻した。彼はディーヴァのように振る舞い、撮影を中断させたこともある。そんなヴィンをドウェインが腹に据えかね、SNSでぶちまけたとしても不思議じゃないね」と情報筋の話を伝えた。あまりにヴィンに関する悪い話が多すぎるため、タブロイド紙「Life & Style」が、「実はドウェインの投稿は話題作り。これからWWEの大きな試合で対決する予定もあり、すべては映画の宣伝のため。本当は2人は仲良し」と報じたほどだ。
一方ヴィンのほうは、ことあるごとにドウェインとは「兄弟」だとアピールしていた。昨年4月7日に公開された「USAトゥデイ」電子版のインタビュー記事では、「みんな、俺たちがどれほど親しいのか知らないんだよ」「大げさに報じられてるけど、彼はそんなつもりじゃなかったと思う。このシリーズへの出演を、彼が光栄に感じていると知ってるし。俺の家じゃ、奴は“ドウェインおじさん”なんだぜ」と、プライベートでも交流があるかのように発言した。
「俺はこのシリーズを大事に思い、ドウェインを含む関係者みんなを守っている。奴は気づいてないだろうけど、俺は彼をガチで守ってやってるんだ。別に気づいてほしいなんて思っちゃいないけどな。でも感謝してくれてるから、彼もわかってると思う」と親分風を吹かせ、「映画界におけるドウェイン・ジョンソンの兄貴はただ1人、俺だけだ」と言い放った。
そして、「俺はハリウッドにおける最初の多文化的なメガスターなんだ」「だから新しい多文化的なスターを見ると、本当に誇りに思う。ドウェインを応援し続けてるんだ」と、彼を認めながらも、自分のほうが大先輩で格上だと断言した。
この発言を、多くのファンはドウェインへのマウンティングだと受け止めたが、それでもこの頃は、直後に公開を控えていた『ICE BREAK』への宣伝効果を狙った話題作りだろうと信じていた。
しかし、公開された作品を見て、コアなファンは騒然となる。「ヴィンとドウェインが一緒に出てくるシーンに違和感を感じる。別々に撮影して、合成したんじゃないか」と指摘が上がり、「やっぱりめちゃくちゃ仲が悪いんじゃないか」と心配されるようになった。
一方、ドウェインは、『ワイルド・スピード』シリーズのスピンオフ映画にジェイソン・ステイサムと出演するが、このスピンオフ作品のため、本編の9作目の公開は20年に延期された。
この件について、タイリースが、インスタグラムで「スピンオフのせいで9作目が延期された。ドウェインとジェイソンが『ワイルド・スピード』ファミリーを引き裂いた」と激怒し、スピンオフへの出演を拒否すると宣言。ヴィンは延期に怒るファンに対して「落ち着いてくれ」となだめつつ、「いろいろ言われてるけど、延期が誰のせいとか言うのはフェアじゃないしな」と微妙なコメントをインスタグラムに投稿。当のドウェインは「スピンオフはもう何年も前から計画していた」「フレッシュで最高にかっこいい作品をファンに届けるぜ!」と理解を求めつつ、ハッシュタグに「キャンディ・アスは参加しなくて結構だぜ」と小爆弾を投下。
再びキャンディ・アスという言葉が出てきたため、「ビーフは話題作りだった」説を信じていたファンは「ガチだったんだ」と落胆。ドウェインは今後、ヴィンとタイリース抜きのスピンオフだけに出演し、9作目には出ないという意思表示だろうと絶望する声が上がった。
そして最近、ドウェインは人気音楽誌「ローリング・ストーン」最新号で、「ヴィンとは何もかもが根本的に違う人間」だと述べ、うわさ通り『ICE BREAK』では一度も一緒に撮影をしなかったことを初めて認めた。
「ローリング・ストーン」はインタビュー記事の中で、映画『セントラル・インテリジェンス』(16)などでドウェインと一緒に働いた監督のローソン・マーシャル・サーバーの話を紹介。ドウェインが仕事熱心で、何回撮影をやり直しても嫌な顔しないこと、共演者や撮影現場で働いているクルー全員の名前を覚え、誰とでも気軽に写真撮影すること。彼が怒ったのは唯一、クルーの間でミスコミュニケーションが起こり、ドウェインが子どもに会いに行けなくなった時だけだったこと。「その時も、怒鳴りまくるとかではなく、クルー全員を集めて、二度と起こらないためにはどうすれば良いかを話し合おうと提案したんだ。あれだけのスターなんだから、怒鳴りまくってその場を立ち去っても不思議じゃないのに」と、「ドウェインが仕事熱心で、とても辛抱強く、人間的にとてもよくできた男」だと讃えるコメントを伝えた。
その流れから、記事は『ICE BREAK』のキャンディ・アス騒動を紹介。「ヴィンと一緒に撮影しなかったのでは?」と質問をぶつけられたドウェインは「その通りだ」「俺たちはどのシーンも一緒に撮影しなかったんだ」と認めた。
その上でドウェインは、「ヴィンとは話し合いをしたんだ。トレイラーの中で顔を突き合わせてガチで意見を交換し合った」「その結果、俺たちは映画制作に対するアプローチやコラボに関する考え方が、基本的なところで全く異なるんだって悟ったんだよ」「受け入れるまで時間がかかったけどね。でも、それが明確になってよかったよ。今後、彼と働くことがあるのかはわかんないけどさ」と語った。
そして、「ヴィンには頑張ってもらいたいよ。意見が違うからって彼に憎悪なんて持ってないし」と言い、すぐに「いや、『憎悪を持ってない』の部分は言わなかったことにしてくれ」と、いまだだに彼を良く思っていないと匂わせた。
元祖ゴリマッチョ・アクションスターであるシルヴェスター・スタローンはジムトレーニングをする動画を公開しているもののもう71歳だ。70歳のアーノルド・シュワルツェネッガーも心臓切開手術をしたばかりのため、「これからはドウェインとヴィンにハリウッドのゴリマッチョ・アクションスターとして頑張ってほしい」と期待する声は大きい。しかし、ヴィンはここ数年、気をぬくとビール腹のオヤジ体形になると叩かれている上に、ドウェインの今回の発言で2人の不仲は決定的になった。次世代を担うゴリマッチョ・アクションスターの再共演は、夢と消えるのか。奇跡的な和解を祈っている。