“ジャニヲタリカちゃん”なぜ生まれた? 制作者が語る、「ジャニファン」の特異性
――では、ジャニヲタリカちゃんの詳しいお話を聞かせてください。Twitterを見ていると、100円均一で買ったお弁当用ピックをカットして、ペンライトっぽくリカちゃんに持たせていると書いてありましたが、「あせかけて」のうちわなどは、ご自身で手作りされているんですか?
みづき うちわの土台自体はリカちゃんのショップで売っている小物なんです。それがちょうど、ジャニーズのジャンボうちわのサイズだなと思って。文字シールなどで「あせかけて」「つって(釣って)」と飾り付けました。「こういう小物がほしいけど、安く済ませたいな」って時に、100均は便利ですね。
――今日、ご持参いただいたアイテムの中に双眼鏡がありますが、これもリカちゃんのオリジナルグッズですか? あとは、ジャニーズコンサートの終盤に登場する、金テープや銀テープを持っているリカちゃんもいますよね。
みづき この双眼鏡は、ミリタリーフィギュア用の通販ショップで手に入れました。スケールがリカちゃんと同じサイズなんですよ。金テも、100均のラッピンググッズの一種をちぎっただけですね。紙袋やスマートフォンは、リカちゃんの既成品を使ったりしています。あとは、食玩のボールペンとかも使用しています。パッと見て、「これはリカちゃんのパーツに使えるな」と、小物のサイズ感、スケールはすぐわかりますね。コアな話ですが、1/6サイズのリカちゃんの服や小物のサイズが、もっとも流通量が多いので、物の流用がしやすいんです。
――写真をTwitterにアップする場合の作業時間はどれくらいですか? 毎日コンスタントに衣装を作ったりしているのか、それとも使えるネタが見つかった時にだけやるのか。
みづき 思いついた時に、やっているぐらいです。ジャニヲタリカちゃん用に洋服を作るとなると時間がかかるんですが、手持ちのリカちゃんの洋服を着せて小物を持たせるだけだと、5~10分ですね。自宅におもちゃをぎっしり溜めている棚があって、あとはスマホで撮影するだけなので。
――そんな、数分で完成させたものだとは思えないクオリティーです! 日頃、目についたアイテムをストックしておいて、撮影時に組み合わせるという感じでしょうか?
みづき そうですね。新しいお人形を買った時に、なんとなく「あぁいう人いたな」と思い出して持っている小物で撮影する時もあれば、「こういう人を作りたい」と、イメージ先行でアイテムを買い出しする時もあります。前のジャニーズショップの黄色い袋を、人形用に切って持たせてみたり。基本、リカちゃんで遊びたいだけなんです(笑)。
――ネット上の感想を見ると、「観察力がスゴい」と高く評価されていますよね。「帝国劇場前で待ち合わせしてる大人ヲタ」という題材もありましたが、舞台を見に行った時などに周囲を観察して、「これはネタにできそう!」と、意識的に探しているんですか?
みづき いえ、特にリカちゃん作りのためにメモをしているわけではないです(笑)。自分が現場で「こういう人を何回も見たな」って感じた時、家にあるもので再現できれば作ります。