【モンペと呼ばないで!】保育士から「お漏らしが多い」と注意された娘……その原因に怒り爆発
「丁寧な言い方で面倒なことを頼む親」に嘆く保育士
最近は、子ども向けのユーチューバーの登場で、動画に夢中となる幼児が絶えず“スマホ育児”と呼ばれるほど。スマホのブルーライトも影響しているのか、深夜まで寝ない幼児が増えているという話を耳にする。子どもが寝なければ、十分な睡眠や自分の時間の確保もままならないワーママ。そのしわよせともいえるのが保育園で、親が「午睡をやめて体を動かすようにしてほしい」と頼んでくるケースもあるという。
都内の保育園で保育士をしている加奈さん(仮名)は、3歳児クラスを担当している。3歳ともなると体力も付いてきて、なかなか早い時間には寝なくなっていく。「子どもの引渡しの際、『今日は公園で鬼ごっこをしたので、体をたくさん動かしたから早く寝ると思います』と伝えたのですが、『本当に、外遊びしたのですか? 全然寝なかったです』とすごい剣幕で言ってくる親もいました」という。加奈さんいわく「なんでも保育園頼みの親は、帰宅後も“スマホ育児”になっているケースが多いみたいです」。
彼女が務めている園では、情操教育として外国人講師による英会話やリトミックを取り入れている。
「あるママは『情操教育の時間が増えると体を動かす機会が減るので、レッスンを減らして子どもをもっと遊ばせてください』と言うんです。でも、『お稽古ごとに通わせる時間がないので、レッスンをもっと増やしてください』っていうママもいて、板挟みになっています」
ワーママの中には、講師都合でレッスンが休講になると「どこか別の日に見てもらえますか?」と聞いてくるツワモノもいるそうだ。最近は、「外遊び」や「情操教育」も内容ではなく、「回数」の増減で親からのクレームが入る傾向があるという。
加奈さんは「今は、強烈なモンペというよりも、丁寧な言い方で面倒なことを頼む親が増えている気がします。子どもが寝ないケースも、『家で寝かしつけをしてください』というと『昼間保育園でもっと遊ばせてください』って言うんです。なかなか寝付けないのは、スマホ育児をしている親のせいなのに」とため息を吐く。
保育園と親の育児の境目がわからなくなってきている現代、こうしたトラブルはさらに加速していくのかもしれない。
(池守りぜね)